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人の良いところを見つけよう

   教室で子ども達に語る「心の話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.どんな時に話すのか

■人の欠点ばかり言う子どもに対して  ■「人の良い点を見つけて褒めて欲しい」と願う時の話として  この話は次の本を参考にしています。(伊吹卓 『「夢」を与えれば「やる気」は出る』 大和出版 72頁) 

2.教師の話

 松下電器の社長さんであった山下さんという人の話です。
 山下さんが、若い頃、嫌な上司と仕事をして、やる気をなくしていたことがあります。その時の社長に会って、その上司の批判をしました。そうしたら、社長は何といったのか分かりますか。

 @その通りだろう。でも、頑張りなさい。

 Aその通りだろう。でも、良い点も見つけなさい。

 Bその通りだろう。私も、そう思っていたんだよ。

 その時の社長は、次のように言ったのです。

 山下君、おそらく君の言っている通りだろう。しかし、悪いところばかり見てはいかんのや。いいところも見てやってくれ。

 「長所(良いところ)を見る」というのは、感情的になるとできなくなります。だから、この山下さんは、「腹が立ったら有り難う。また良い勉強になった。」と心の中でつぶやくことにしています。そのようにつぶやくと、心が冷静になるのだそうです。冷静になって、「長所を見つけよう」と努力することが大切だそうです。
 また、「欠点が大きい人は、長所も大きい」と思うことにしているのだそうです。

 女性に対して、「あなたは美人だ」と言いつづけていると、その人は本当に美しく輝いて見えるようになるとか。
 逆に「お前は本当にバカだ」と言っていると、言われた人は本当に自分は頭が悪いのかなと、劣等感を持つようになるそうです。

 言葉が、脳の潜在意識に与える影響力は大きいのです。言葉は生きているのです。言葉には「命」が、「魂」があるのです。

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