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仕事は楽しんでやるもの

   教室で子ども達に語る「心の話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.どんな時に話すのか

■嫌々、仕事をやっている子どもに対して ■学級の係りや、委員会のメンバーを決めたときに  この話は次の本を参考にしています。(坂上肇 『やりたい やる やりとげる』 サンマーク出版 ) 

2.教師の話

 昔あるところに、3人の石工(石を刻んで、細工をする職人)が、夏の暑い中、仕事をしていました。

 そこを通りかかった旅人が、その石工達に、こうたずねました。

 あなたがたは、何のために、石を割っているのですか。

 すると、Aという1人の石工は、こう答えました。

 私は、こんな骨の折れる仕事は嫌なんです。しかし、他にこれといった仕事も能力もありませんので、生きるために仕方なくやっているのです。

 もう一人のBという石工は、こう答えました。

 私は、この仕事が歩合制度(やった量だけもうかる)で、お金になるからやっているのです。

 最後の1人のCは、次のように答えました。

 私は、この仕事でお金をもらっています。しかし、それだけの理由で働いているのではありません。その他にも仲間とおしゃべりをしたり、仕事の仕方を工夫したりする楽しみがあるからです。また、私たちが割っている石は、建物の土台に使われ、世の中の役に立っているのです。

 さて、あなた方は仕事をやるときには、どの人の考えを参考にしたいと思いますか。

@Aの人     ABの人     BCの人

 係り活動や委員会にしても、楽しみながらやると、違うよね。

 ゴーリキーというロシアの作家は、『どん底』という本の中でこう言っています。

 仕事が楽しみなら、人生は楽園だ。仕事が義務なら、この世は闇だ。

 何事も、楽しんでやりたいものですね。

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