学級経営/学年総合/10分間ゲーム/「もしもし王様ですか」ゲーム


「もしもし王様ですか」ゲーム
   クラスでゲームを行う人のためのページです
             千葉昌之 HIP


1.準備・文献等
 何も要りません。子どもには非常に人気のあるゲームです。しかし、欠点をいうと「時間がかかる」ということです。1ゲームは普通は2〜5分程度で終わりますが、長くかかる場合もあります。『楽しい学級経営bW2』62〜63を参考にしています。本来は、体育館やグラウンド等の広いところで行うゲームですが、教室用に作り変えました。 チームごとにやることになっています。

2.実   践

 まずは、トーナメント表を作り、対戦相手を決めます。私のクラスは7班あるので、全部で6試合を行います。

このゲームは相手チームの王様を早く見つけたら勝ちというゲームです。

 まずは、例をあげての説明です。「2班と6班の対戦です」と言います。

 これから、各班で作戦会議をします。相手チームに気づかれないように、王様を1名決めてください。決まったら、先生に知らせにきて下さい。

 ひそひそ話で決めさせます。決まったら、私に耳打ちして言います。両方のチームが言いにきたら、次のように言います。

 2班と6班は、下を向いて、こちらをむかないように。他の人たちには、王様を教えます。この人です。

 こう言って、黒板に王様の名前を書きます。他チームはひまになりますが、このように名前を教えることで全員がゲームに参加しているという状況を作ります。名前を確認したところで、黒板の名前をしっかりと消します。

では、オープン。各班、相談して、王様を1名選んで下さい。

 「せーの」の後に「○○さん」「□□くん」などと言わせます。これで、王様があたっていたら終わりにする、という方法もありますが、ここでは一工夫加えています。

 呼ばれた2人は前にでてきます。2人でじゃんけんをします。勝った方だけ「あなたは、王様ですか」と聞くことが出来ます。負けたほうは、正直に自分が王様かどうか、答えなくてはなりません。

 「あなたは王様ですか」と聞かれたら、「はい、そうです。」「いいえちがいます」のどちらかで答えます。
 「いいえ、違います」と、答えたら、2名はまた班に戻り、王様を考えます。このように、もし王様候補を当てられても、じゃんけんに負けない限り、ゲームに負けることはないのです。見ている方も、楽しめます。

 「王様はわかっているのにじゃんけんに勝てない」ということもありました。「1名ずつじゃんけんに負けていき、最後に王様が残った」ということもありました。見ている方は盛り上がります。
 1番盛り上がるのは、王様同士のじゃんけんの時です。声には出せませんが、見ていてはらはらします。

 3.留意点・バリエーション等

 留意点としていくつか。
●時間がかかるゲームです。すぐに王様を見つけ出し、じゃんけんに勝てばすぐに終わります。しかし、王様がしぼりこめない、じゃんけんには負けるとなりますと、1ゲーム10分ぐらいかかってしまいます。「今日は3試合だけ」「今日は5分間で終わり」というように約束しておくとよいでしょう。とにかく、「このゲームは10分」などと見通しが立たないゲームです。
●見ている子(ゲームに参加していないチーム)で、王様の名前をつい言ってしまう子がいます。「まわりは絶対に言わないように」と、くぎをさしておかなければなりません。

 バリエーションというか、本物のゲームの内容を伝えます。
@クラスは紅白等の2チームに分けます。(紅白帽子等の目印があるといいです)
A王様を3人決め、教師に報告します。
B笛の合図で全員で王様を探します。各自じゃんけんをして、勝ったら「あなたは王様ですか」と聞いていきます。
C王様を見つけたら、教師の所に連れてきます。(ポートボール台に立たせる)
D早く王様を3人見つけたチームの勝ちです。

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