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 点字ブロックのはたらきを知る
   福祉ボランティアの実践をする人のためのページです
             千葉昌之 HIP


 1.準備・文献等
 「点字ブロック」はどこにでもあるものです。見たこと・触れた(足で)ことの無い方はいないでしょう。それどころか、毎日のように見たり・触ったりしているといってもよいくらいのものです。
 しかし、この「点字ブロック」についての情報を私達は、どれぐらい知っているのでしょうか。
●どのような種類があるのか。
●どのような形や色があるのか。
●どこの国の人が考えたのか。

 これらに答えられる人はあまりいません。それどころか、「これが果たして何であるのか」さえわからない子どももいるぐらいです。

見えないものを、見えるようにする。

 これが、福祉ボランティアの大切なところでもあります。「あれども、見えず」という子ども達の状況を打開しなければなりません。この実践は,打開するにはとっておきのネタです。

 準備するものは、本物の点字ブロックがあればいいのですが、無理でしょう。私は実物大の色画用紙で作った点字ブロックの模型とプリントを用意しました。写真でもいいと思います。別に、何もなくても行える実践でもあります。

2.実践

@点字ブロック(プリント)の提示

 子ども達には、右の図を描いたプリントを配布しました。もちろん、黒板に描いてもいいと思います。 

 交差点や駅のホームには、プリントのように正方形のかたちのでこぼこしているものがあります。見たことがありますか。

 全員が「ある」と答えました。ある子は、「点字ブロックだ。」と言いました。

 これは、目の不自由な方のために作られた「点字(状)ブロック」というものです。

 次が大切な質問です。

 どんな模様(でこぼこ)をしていますか。プリントに描いて下さい。なお、上が車道で、横断歩道があります。

 本物は、右上の写真です。「上が横断歩道」ということで、図を描いて説明するとよいでしょう。
 子ども達は、右のような絵を描いていました。(見えずらくて、申し訳ありません。) 「サイコロの5」だと考えている子が多かったようです。

A点字ブロックの役割

 描けた子どもから、黒板に絵を貼らせました。正解は、まだ言いません。

 点字ブロックは、何色かわかりますか。

 「黄色」とすぐに出てきました。私の地区では、全て黄色でした。

 白い点字ブロックなど、場所によって違いはありますが、殆んどが黄色の点字ブロックです。

 点字ブロックの色や設置方法は統一はされていないようです。私の市にも白い点字ブロックがあります。街の景観にマッチするように「目立たなく」「さりげなく」ということを考えているのでしょう。

 黄色の目立つ色をつけてあるのは、視力が弱い方が点字ブロックの位置を見つけやすいようにするためです。

 続いて、AとBの2種類の実物大の点字ブロックの模型を提示しました。

 点字ブロックは、2種類に分けられます。それぞれについて、知っていることはありますか。

 子ども達からは、次のような意見が出てきました。
●駅のホームにBが多くある。
●Bの方が道路の近くにある。

 どちらかが「とまれ」で、もう一方が「すすめ」です。

 この質問でAが「すすめ」、Bが「とまれ」だとわかったようです。Aは誘導ブロック(線ブロック)、Bは警告ブロック(点ブロック)といいます。
 この点字ブロックは、岡山県に住む日本人が考案したものです。今から30年近くも前のことです。今では日本国内はもちろん、カナダやフランスなどの国にも広まっています。 

B点字ブロックで困ること  

 目の不自由な方が点字ブロック上を歩いていて、困ることがあるそうです。どんなことだと思いますか。

●自転車を置いて、通れないようにする。
●点字ブロックの上で遊んだりする。

 「点字ブロック」は、目の不自由な人にとっては、「道路標識」と同じです。ブロックの上に物や自転車を置くようなことは、絶対にやめましょう。

C子どもの感想

●今日は、点字ブロックの形がどういう形をしているか調べた時に、私は○を四角の中に5つ描きました。でも、千葉先生が黒板に描いた時は、全然違いました。
●点字ブロックでも、色々な種類がある。点字は難しい。頑張るぞ。日本人が作っただなんてすごい。36個のブロックが人間に教えているなんて、なんてすごいんだ。           

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