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教室アニマシオン2 これ、だれのもの?
読書のアニマシオンのページです
千葉昌之 HIP
1.本実践の概略
本実践は、【『読書へのアニマシオン75の作戦』M・M・サルト著 柏書房】を参考に行っています。
●タイトル〜この作戦のねらいは、どんな幼い子どもでも自分の力で読んだ本の登場人物を識別できるようになることです。様々な洋服や品物の絵を見せ、それがどの登場人物のもの なのかを当ててもらうのです。
●参加者〜アニマシオンよりも注意力と静けさが要求されます。20人〜25人ぐらいでしょう。
●ねらい〜 ・読むということを理解する。 ・登場人物を見分ける。 ・登場人物がどんな人か理解できるようにする。
●責任者〜忍耐強く、小さな子どもたちを引きつけられるアニマドール。
●必要な素材と手段〜子どもたちが前もって読んでくるのに十分な冊数の本。
2.原実践より
@子どもたちの記憶を呼び起こすために、アニマドールは、登場人物がどんなことをしたかにふれながら、物語のなかのいくつかのくだりを思い出させます。
Aそれから、厚紙の絵を1枚ずつ子どもたちに見せていきます。このときは子どもたちが何も言わないようにします。
B厚紙には、登場人物のだれかに関連した洋服や品物が、本のとおりではありませんが描いてあります。子どもたちがどの登場人物のものか推察したのを見はからって、アニマドールは1人に1枚ずつ絵[素描]を見せながら、それがだれのものか尋ねていきます。登場人物と物を1つ結びつけられるごとに、子どもたちは得点を1点獲得します。
C最後に、何点とったかで、どのくらい注意深く本を読んだかがわかります。
3.原実践との変更部分
●グループ学習にしました。つまり、グループ対抗で競うわけです。右のような得点表を作成しました。
●絵は1人に1枚ずつという感じにはなりませんでした.A4サイズの絵を6枚用意しました。
4.千葉の実践
@1回目の読み聞かせ
『ともだちや』という本の読み聞かせを行いました。動物の本を読んでいる時期でしたので、この時は「きつね」ということで読みました。絵本の読み聞かせですので、本の絵を見せながら行いました。絵を見せておくことも大切です。
A簡単な感想を聞く
どこが1番面白かったですか? |
など、簡単な感想を聞いていきます。子供たちは、
・ともだちをお金で買うところ。
・オオカミが怒るところ。
・きつねのかっこうが面白い。
などと言っていました。
Bアニマシオンの説明
アニマシオン2「これ、だれのもの?」を行います。(1枚の絵を取り出す)これ、何かわかりますか?(「ちょうちん」との声)ちょうちんは、だれが持っていましたか? |
1枚の「ちょうちん」の絵を見せます。主人公のきつねが持っていたちょうちんです。子どもはすぐに「きつねのもの」と言いました。
そうですね。きつねが持っていましたね。アニマシオン2「これ、だれのもの?」は、登場人物の持ち物を当てるゲームです。 |
コツ1 説明も大事ですが、まずは1度やってみることです。私はこれを「れんしゅう」と呼びます。練習しながら説明すれば、ぐーんとわかりやすくなります。
Cアニマシオンの実際
まずは、登場人物を書き出してみましょう。登場人物はだれですか? |
登場人物については、すでに国語で学習していました。すぐに、5人の人物名が出されました。
その登場人物を黒板に大きく書きました。(板書は、右下にあります。)
●きつね ●ミミズクのじいさん ●ウズラのかあさん ●クマ ●オオカミ
この5人が登場人物です。これから、5枚の絵を見せますから、それぞれ、だれの持ち物かあてて下さい。班で話し合って、紙に書いてください。 |
こうして、1枚ずつ、順番に絵を提示していきました。
5枚を提示した後に、得点表の紙に記入させました。
グループでの相談の時には、「3つのきまり」を教えました。
@全員で話したり・聞いたりすること(1人でもやっていない人がいてはいけない)
Aひそひそ声で話すこと
Bタイマーが鳴ったら、話の途中でも前を向くこと。
コツ2 ゲーム感覚で、学習技能(グループ学習の仕方)を教えるというのは、どの学年でも大切なことです。
タイマーが鳴った後に、まだできていないグループがあったので、1分延長しました。4分間の話し合いを持ちました。
それでは答えを言っていきます。紙を持っている人が赤丸をつけて下さい。間違った場合には赤で正しい答えを書いて下さい。 |
1問1問、答えを言っていきました。「やったー!」とか「あー」「えー、そうなの?」などの声が聞こえました。
5問中3問のグループが2つ、4問のグループが4つという結果になりました。全問正解はいませんでした。
Dアニマシオンの終わり
原実践同様に次のように言いました。
今度、また別のお話を読んで楽しく遊びましょう。 |