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教室アニマシオン1 読みちがえた読み聞かせ(ダウトをさがせ!)
読書のアニマシオンのページです
千葉昌之 HIP
1.本実践の概略
本実践は、【『読書へのアニマシオン75の作戦』M・M・サルト著 柏書房】を参考に行っています。
●タイトル〜ごく小さな子ども向けの作戦です。2度目に読んだときに、読み間違えたところを子どもに見つけさせます。
●参加者〜人数はさほど重要ではありません。
●ねらい〜読み聞かされる話に耳を傾けるようになること。ただし、次の点も重要です。
・読み聞かせに注意を払う。 ・読み聞かせてもらっていることを留解する。 ・注意力を育てる。
●責任者〜すぐれた読み手で心地よい声を持つアニマドール。登場人物の名前や行為、場面設定などを機敏に変えて読む知性のある、辛抱強い人。
●必要な素材と手段〜参加者のレベルに合った、優しい物語の本。
2.原実践より
@読み終わったら、アニマドールは子どもたちに、楽しかったか、どの登場人物が1番良かったか、それはどうしてか、どの場面が1番面白かったかなどと尋ねます。
A次に、もう一度同じ物語を読むことを告げます。そして、もし読み間違えたら「違ったよ」と声をかけてくれるように言います。
Bアニマドールは、ところどころ言葉をさしかえたりー類義語、反意語、原文の意味と違う語、もっと美しい言い方などにかえますー、登場人物の名前や場面設定を変えたりしながら、2 度目の読み聞かせをします。子どもたちが間違いを見つけたら、その場で声をかけてもらいます。
C2度目の読み聞かせを終えたら、今度また別のお話を読んで楽しく遊びましょうと告げて、お開きにします。
3.原実践との変更部分
●幼児対象とありますが、1年生(1月の)に行っています。
●読み間違えた時は「違ったよ」とは言わせずに、「ダウト!」と言わせて、挙手させることにしました。
4.千葉の実践
@1回目の読み聞かせ
『ねずみくんのチョッキ』という本の読み聞かせを行いました。動物の本を読んでいる時期でしたので、この時は「ねずみ」ということで読みました。絵本の読み聞かせですので、本の絵を見せながら行いました。この話は絵もとても大切なのです。
A簡単な感想を聞く
どこが1番面白かったですか? |
など、簡単な感想を聞いていきます。子供たちは、
・ぞうが、ねずみくんのチョッキを着たところ。
・チョッキが、だんだん大きくなっていくところ。
・ねずみくんが、とぼとぼ帰るところ。
などと言っていました。
Bアニマシオンの説明
アニマシオン1「読みちがえた読み聞かせ(ダウトをさがせ)」を行います。音読ダウトゲームと同じです。1回目と少し変えて読む部分がありますので、違っていたら「ダウト」と言って手を挙げてください。 |
音読ダウトゲームというのがあります。子供たちが教科書をより読むためのゲームです。子供たちは慣れていますし、このゲームは大好きです。
Cアニマシオンの実際
ここは、原実践の言葉を参考に、書いてみます。
●類義語・反意語・原文と意味の違う語、もっと美しい言い方に変える。
●登場人物の名前や場面設定を変える。
私は実際には次のように変えました。
・(正)おかあさんが あんでくれた → (誤)おとうさんが あんでくれた
コツ1 初っぱなは、必ず全員がわかる問題を出します。こうすることで、ゲームに安心感とやる気が生まれます。
・(正)すこし きついが にあうかな? → (誤)すこし ゆるいが にあうかな?
・(正)いい チョッキだね → (誤)いい ベストだね
・(正)うわー ぼくの チョッキだ! → (誤)あー ぼくのチョッキだ!
コツ2 だんだんレベルをあげていくと、真剣になってきます。最高レベルは「イントネーション」や「間」でダウトといえる子を育てたいですね。
Dアニマシオンの終わり
原実践同様に次のように言いました。
今度、また別のお話を読んで楽しく遊びましょう。 |