ポピー/ヒナゲシ(雛芥子)
英名:com poppy
P.rhoeas L.
ケシ科 秋まき一年草、宿根草
草丈/30−90cm
開花期/3−6月
ヒナゲシ以外にも、一般に栽培されていて、北半球に広く分布する花色が豊富なアイスランドポピー
(ヌディカウレ)P.nunudicaaule L(英名:Iceland poppy)も多くみられます。
(出展:主婦の友社 はじめての園芸百科)
ケシ(芥子):Opium poppy:Papaver somniferum
観賞用、薬用に古くから栽培されるケシ科の越年草。東部地中海沿岸から小アジアにかけての地域が原産地
で、日本には室町時代に中国あるいはインドから渡来したといわれる。茎は無毛で直立して2m近くになり、全体
に粉白を7おびる。5月ごろ、径10cmの大きな美しい花をつける。花は1日開いてしぼみ、純白色を基本に紅色、
紫色、絞りなどさまざまな花色の園芸品種がある。2枚の萼片は早落性で花弁は4枚、おしべは多数、子房の上
柱頭が放射状に並ぶ。球形の刮ハを<芥子坊主>といい種を多数出す。<ケシ粒のような>というたとえがあ
るように種は微細、牧野富太郎によれば、もともと<芥子>はカラシナの種を指していたが、種が似ているところ
から本種に転用され、しかもその音を誤って読んでケシとなったといわれる。Opium poppy:Papaver somniferum
の未熟な果実に傷をつけると乳液がでるが、これを集めて乾燥したしたものがアヘンである。約15種のアルカ
ロイドを含み、麻薬として重要なモルフィンmorphineやコデインcodeineの原料となる。日本ではセティゲルケシ
P.setigerum DC.とともに、<麻薬取締法>および<あへん法>によって、一般での栽培が禁止されている。
漢方では果実を罌粟殻(おうぞくこく)といい、鎭咳剤として用いる。また、種子は食用になり、ケシ油をとる。
ケシ属Papaver(英名poppy)には約90種あり、大部分が地中海沿岸に分布、少数がアジアとアメリカにあり、
日本にも利尻島に黄花のリシリヒナゲシを産する。
(出展:平凡社 世界大百科事典)
ポピー/ヒナゲシ 撮影日 '10/04/19 09:18 NEC N902iS 横浜市金沢区六浦一丁目23 和田山入り口交差点脇の 植え込み |