世界の深海魚

最驚50

2014年3月発売

SBクリエイティブ

(旧ソフトバンク クリエイティブ)

1200円+税

本文執筆・イラスト:北村雄一

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 概要:

 SBクリエイティブ(旧ソフトバンク クリエイティブ)から刊行したイラスト図鑑。この前に作っていた「ふしぎ深海魚」シリーズと同様、黒地のボードにパステルと色鉛筆で描いたもの。幾つかの説明図は普通に白地のイラストです。

 単純な内容の本ではなく、その反対を狙った本で、こういう複雑な内容の本の売れ行きはどうなるのだろうか? と試してみた本。ある意味、試験的なものであり、文中のあちこちでも論文の引用が出てきます。結果的に言うと売れていないようなので、このやり方はうまくいかない、と言う事なのでしょう。

あるいは50種類の生物という当初の枠組みにこだわったので、非常に詰め込み的な本になったのが悪かった可能性もありますが、よく分かりません。*消費者の動向は説明こそできるものの、説明が正しいのかは分かりかねる部分があります。

取り上げているのは奇怪な深海魚と深海の頭足類で、これを系統学、分岐学、祖先推定などに基づいて、彼らの色覚、感覚器官、性淘汰などについて紹介します。

冒頭は光迷彩とそれを見破る戦略の実例として

ムネエソ

テンガンムネエソ

ナガムネエソ

を取り上げます

次に派生的なワニトカゲギス類として

ホウライエソ

ナンヨウミツマタヤリウオ

フォトネクテス・マルガリータを

ここで分岐学に基づいたワニトカゲギス類の系統解析と、色覚に関する色素の簡単な祖先復元を行い、続いて最も派生的なワニトカゲギスである

オオクチホシエソ

クマドリホシエソ

クレナイホシエソ、そして特異なクダクラゲ、エレンナ属を取り上げます

続いてヒメ類の紹介に移り、

アオメエソ

デメエソダマシ

マダラヤリエソ

ムカシヤリエソ

そして

ミズウオ

キバハダカ

シンカイエソ

ボウエンギョで締めくくります

ここからボウエンギョに少し似ているスティレフォルスを

さらに続いてグループ全体が特異な眼球を持つオピスソプロクツス類の紹介を行います。それは以下のように、

ウィンテリア

オピスソプロクツス

マクロピンナ・ミクロストマ

リンコヒアルス・ナタレンシス

バシリクノプス・エクシリス

ドリコプテリクス・ロンギペス

という順番で、最後のドリコプテリクスは反射眼を持つものです。

この関連でこの本、唯一の節足動物ギガントキプリスを紹介し、頭足類へ移ります。

頭足類は

オウムガイ

ダイオウイカ

ユウレイイカ

マグナピンナ・パシフィカ

コウモリダコ

キロテウティス・ミューレリ

キロテウティス・マグナ

キロサウマ・マレーイ

スタウロテウティスであり、そしてヤペテラで終わります

次はチョウチンアンコウで、ここでは

チョウチンアンコウ

ヒマントロフス・コルニフェル

ヒマントロフス・サガミウス

ペリカンアンコウ

ビワアンコウ

ミツクリエナガチョウチンアンコウ

ラシオグナトゥス

サウマティクティス

ギガンタクティス・マクロネマ

ネオケラチアスで寄生雄の存在と狩りの適応を見ます。

最後を締めるのはオニアンコウたちで、ここで性淘汰の可能性を念頭に入れつつ、彼らの特徴を見ていきます、取り上げるのは

オニアンコウ

フォトコリヌス

ハプロフリネ

ボロフリネ

リノフリネ・アルボリフェラ

リノフリネ・ブレビバルバータ

リホフリネ・ポリポゴン

リノフリネ・セクスフィリスとなります。

 

 

 

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