深海生物図鑑の再版/あるいは深海生物図鑑2の出版の見通しについて
深海生物図鑑 同文書院 1998 は現在絶版状態です(簡単な内容の紹介は画像をクリック)。この本は深海生物/深海魚の情報の網羅とイラストによる図解です。
網羅的な本のためか、いまでも在庫が残っていないか、北村の手許に残っていないか、どうすれば手に入れられるのか?、という問い合わせが北村にあります。
お答えすると
:在庫はなく
:北村の手許にも残っておらず
:手に入れる方法はない(古書店に出る可能性はあります)
というのが残念ながら現実です。
この本は同文書院から1998年に出版されたのですが、数年後、同社が会社更生法を適用し、事実上の倒産状態になったため、絶版状態となりました。出版社、著者である北村ともに在庫は残っておりません。
2005年の11月、北村は「深海生物ファイル」 (株)ネコ・パブリッシング 2005 を出版できました。しかしながら「深海生物図鑑」の復刻にはいたっていません。
じつは何年も前から深海生物図鑑の再版に非常に興味を抱いている編集者がいるのですが、編集者が出したい!!と思えば本を出せるかというとそうではない。出すのは会社ですからね。会社が納得しなければ出せません。
つまり会社を納得させる材料をそろえなければいけない。
その材料とは?。例えばひとつは実績ですね。北村が売れる本を書けばよい。では「深海生物ファイル」が売れれば「深海生物図鑑」は復刻できるのか?。当然その可能性はありますが、そうなるわけでもありません。
例えばある出版社の編集者に再版の話をもちかけたところ”もう出版された本は消費者のニーズをすでに満たしているのだから、もう売れないでしょ?”という返事^^;)。まあ、彼からすると面倒なんでしょう。いきなりそんなこと言われたって編集者にしてみれば知らないよけいな仕事が増えるだけですからね、そりゃあそういう返事するよなあ。この話を北村がすると、なんだそれは!!って怒る人もいるんですが、例えばの話、みなさん、これいい仕事だよって言われてその仕事やるかというと、普通、やりませんよねえ。
そういうわけで深海生物図鑑の復刻は未定です。
イラストはよくも悪くもインチキ臭いし、怪しげ。とはいえ少なくとも北村はこういう体裁の本が大好きなのですが、そのまま復刊というのはいろいろ難しいかもしれません。いずれにしても文章の書き方や内容や情報の一部に古さや訂正しなければいけない点が幾つか見えるので、再刊ということがもしもあっても、もとのまま、ということはないと思えます(ちなみに誤植がやたら多いのは御愛嬌・・・^^;)。