恐竜学講座:4月期案内

2003年4月5日、12日に八王子と横浜で、北村が受け持つ恐竜学講座が始まりました。以下は八王子での講議を踏まえて横浜で配付した小冊子の内容です。八王子の受講生の方には5月17日の講座で配付し、そしてお話する内容です。

 

アロサウルスとティラノサウルス(およびその類縁)の頭骨比較

 ゴルゴサウルスとティラノサウルスの頭骨は国立科学博物館の標本をスケッチしました。また、スケッチの使用許可とHPでの使用は申請して受理されています。

 

 以上の画像は配付した小冊子「追補版」の見開き11〜12ページのものです。左からアロサウルス、ゴルゴサウルス、ダスプレトサウルス、ティラノサウルスの頭骨を示しています。頭骨というものは幾つもの骨がフレームやタイルのように組み合わさってできているのですが、そこから様々な特徴を見て取ることができます。恐竜の骨の特徴を観察することは、

 1:機能を推定すること

 2:系統を推定すること

 3:進化の歴史を推定すること

を可能にします。

 小冊子のこのページには頭骨の各パーツを色鉛筆で色分けしてもらい、今述べた1、2、3の事柄を受講生の方々に理解してもらう目的があります。

 以上の作業から、

 1:異なる動物でも”同じ骨”があること

 2:アロサウルスと比較した場合、ゴルゴサウルス、ダスプレトサウルス、ティラノサウルスの頭骨に共通の特徴があること

 3:ゴルゴサウルス、ダスプレトサウルス、ティラノサルスはひとつの系統であること

 4:ティラノサウルスとアロサウルスの系統では頭骨の機能が異なり、狩りの仕方が違うことが推論できること

を把握してもらう予定でいます。詳しい話は5月の講座でお話しましょう^^)

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 以上の情報の参考としては「恐竜と遊ぼう」pp44~53, 58~66 を見て下さい。講座内容よりもはるかに簡単な内容ですが、概略を知ることができます。