W Ursae Majoris
おおぐま座W星
2019年1月14日から15日未明のおおぐま座W星
変光星、おおぐま座W星は光度7・9〜8・6等。周期は0・33日。ほぼ8時間です。食連星で、互いを周り合う二つの星がお互いを隠すことで変光が起こります。おおぐま座W星の特徴は、非常に近接した二星が周り合うことにあります。このため、絶えず光度が変化します。いつ見ても光度変化が観測できる、待つ必要がない楽しい星だとも言えます。
以上のスケッチは中央から右上の小さな円の連なりは25倍の視野を示し、右上の明るい星がおおぐま座ν(ニュー)星。W星はここから3度ほど南南西(つらなった円の左端)にあります。スケッチ左の大きな円は50倍の視野を示し、中央の星がW星。W星は周囲の星と四辺形を作っており、光度変化はこれらの星の範囲内に収まります。光度変化も観察、比較しやすい。下のより明るい星はチャートを見ると6・7等級の星。その左の星が8・5等級。右は8・9等級。
スケッチ左上(および中央下)の数字と記号は1月14日の23:25から15日6:00におけるW星の光度変化。スケッチ右下には光度変化をグラフにしたものがあります。見ての通り、グラフの様子がちょっとおかしい。本当なら山が二つできるようなグラフになるはず。はて、目測をそこまで誤ったかな? と思いつつ、また次回に挑戦予定。
参考:
[Burnham's Celestial Handbook]