V392 per
新星爆発を起こしたペルセウス座の変光星V392
2018年5月4日 ペルセウス座の変光星V392
画面枠を覆うように連なる円は25倍の視野を示し、下のカペラから上左にあるV392 perまでの道のりを示します。カペラはそのままでは入りきらなかったので、下の連なった円に分離して表示。スケッチ中央左にあるやや大きな円の連なりは50倍の視野で、V392 perとその周辺の星を示したもの。
ちなみにペルセウス座の新星といってもぎょしゃ座カペラのすぐ近くで、スケッチの上段中央より左のあたりからペルセウス座となります。
2018年4月29日、日本の中村さんによってペルセウス座で見つかった新星です。しかしこの新星、通常の新星と違って、暗い矮新星として以前から知られていたV392 perでした。通常だと増光しても15等程度の変光星でしたが、それが6等級にまで大増光したところを発見されたものです。これまで矮新星として知られていた星が新星化したのは、これが初めての報告だそうです。
発見時は6等級でしたが、そこから急激に暗くなっていると報道されています、自分が見た5月4日 20:00頃には8等級の後半といった感じ。画面左隣にある星よりやや暗い状態でした。翌、5月5日の20:00には光度が明らかに暗くなっており、画面でいうとすぐ右斜め下にある星と同じ光度になっていました。ネット上で拾ったAAVSOの星図と光度表によれば、この時点で新星の光度は9・3等まで落ちたことになります。
ちなみに色はやや赤みを帯びています。左隣の星もやや赤っぽくて、赤みは同じぐらい。
なお、以上の観察は口径125mmで行なっています。