Uranus

天王星

公転周期:84.02年

軌道長半径:19.22天文単位

赤道半径:25559km

質量:地球の14.54倍

密度:1.27

自転周期:0.72日

 

 2015年10月9日の天王星 

さらに10月19日の位置を追記

 2015年、天王星はうお座を運行中です。円は 25倍の視野。ア、イ、ウ、エ...は星の相対的な光度を示すために便宜的にふったもの。アが振られた左上の一番明るい星がうお座ε(イプシロン)星。光度は4.27等。イはうお座80番星。天王星はε(イプシロン)星の近くにあって、25倍の視野であればうお座80番星と同一視野にとらえることができます。 天王星は青緑色であることが特徴と言われますが、肉眼ではほとんど色は感じません。ただし、なんとなく青緑色っぽいぞ、ということは分かります。この時は近くに赤っぽいウの星(うお座73番星)があったので、コントラストはなかなか見事です(ただしスケッチの赤はちょっと色が濃すぎ)。

 10月19日に当日の天王星の位置を付け加えました。また、当初は無かったうお座δ(デルタ)星とその周辺までを描いています。δ(デルタ)星周辺の星には光度順にラ、リ、ル...からヤまでを当てています。レの星の光度がキとクの中間ぐらい。

 以上のスケッチに天王星の移動を示す矢印を付け加えたものは以下

スケッチでは上が西なので、天王星が逆行中であることが分かるでしょう。なお、時計回りに90度倒すと以下のうお座の画面と一致します。

 

  うお座におけるε(イプシロン)星とδ(デルタ)星の位置は以下。

 うお座は一番明るいアルリシャーでさえ3.82等星。都市部の明るい空では星座の形がさっぱり分かりません。見えるのは北隣にあるペガサス座の星です。ペガサス座の四辺形を作る後ろ(東)の二つ、アルフェラツ、アルゲニブを結んで辺とした場合、二等辺三角に近い位置を望遠鏡のファインダーでのぞくと、うお座δ(デルタ)星が見つかります。δ(デルタ)星は望遠鏡で覗くと明るい星が三つ並ぶ事、それに半ば沿うようにして微星が幾つも連なることから識別できるでしょう。

  ε(イプシロン)星はδ(デルタ)星の隣にあります。ε(イプシロン)星はややオレンジ色で周囲に三つ並んだ微星があること、天王星が運行している近くにある80番星(イ)は、周囲に赤っぽい73番星(ウ)、小口径でも分かるきれいな二重星である77番星(エ)があるので判別しやすいでしょう。

 

以上は2015年10月にうお座ε(イプシロン)星付近を逆行していた天王星。

 

以下は2017年1月から3月、うお座のξ(クシー)星付近を順行中の天王星

 2015年10月にはうお座のε(イプシロン)星付近を逆行していた天王星ですが、2017年1月から3月はε(イプシロン)星の東隣ξ(クシー)星を順行中。この時期、うお座は夕暮れの西空に輝いています。2月の終わりには火星が天王星のすぐ近くを追い抜いていきました。

 

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