Taurus

おうし座

2014年1月6日 23:20 南中をやや過ぎたおうし座

おうし座は非常にはっきりした星座で、α(アルファ)星アルデバランを筆頭に釣り鐘型に並んだ星の群れ(ヒアデス星団)がウシの顔を、そしてβ(ベータ)星とζ(ゼータ)星が角に見立てられています。一方、体の方はγ(ガンマ)星とλ(ラムダ)星、そしてプレアデスの最輝星であるアルシオネをつなげることが普通です。ただ、そうすると羽子板の柄を折ったような形になるので、もう少しウシっぽく星をつなげてみました。これはかなりな程度、[Guidbook to the Constellations] におけるつなげ方を参考にしたものです。ちなみにこの本、星座とその星とその発音、その光度などを列挙し、資料として便利である一方で、星座のつなげかたはかなり独特。このつなげ方はありなんだろうか? と疑問を抱くようなものも少なくありません。とはいえ、おうし座のつなげ方は結構良い感じです。

おうし座は黄道のまっただなかにあり、下の角を形作るζ(ゼータ)星の近くを黄道が通ります。

キャプションと説明を取った画像は以下

 

 画面下が南の地平線、上が天頂です

 

 

 

Taurus タウルス

おうし座:黄道上にある十二星座のひとつで、おひつじ座に続く星座です。これに引き続くのはふたご座

主な星は以下の通り。

Aldebaran アルデバラン α(アルファ)星 1.1等 アラビア語で”ついてくるもの”という意味。プレアデス星団に次いで昇ることからこの名がついたと言う。赤色巨星で色は赤い。

El Nath エルナト β(ベータ)星 1.8等 アラビア語で”突くもの”という意味。 おうし座の上の角であり、ぎょしゃ座の五角形の一角も担う。ぎょしゃ座のγ(ガンマ)星でもある。

γ(ガンマ)星 固有名は無い 3.7等 おうし座のいわば口にあたる星。ヒアデス星団を釣り鐘と見立てた場合は、その吊る部分。

ζ(ゼータ)星 固有名は無い 3等 おうし座の下の角を作る星。この星の近くを黄道が通る。

Alcyone アルシオネ η(イータ)星 3等 プレアデス星団の最輝星でもある。名前の由来はギリシャ神話に出てくる女神アルキュオネー(αλκυονη)。ギリシャ語の表記が英語のアルファベットに代わり、κ(カッパ)がcになり、さらにcyが英語読みによって、発音が”シ”へと変ったらしい。アルキュオネーは天空を支える巨神アトラス(Atlas)と、オケアノス(Okeanos:海)の娘プレイオネーから生まれた七人娘のひとり。プレアデス星団の星には、アトラスとプレイオネー、そしてこの娘たちの名前がつけられている(参考:「アポロドーロス ギリシア神話」岩波文庫 pp144)。

 

その他の天体

M1 カニ星雲 

 

参考:

「星の事典」鈴木駿太郎 恒星社

[Guidebook to the Constellations ] Patrick Moore's Practical Astronomy Series 2012

 

 

戻る=>