S Ursae Majoris

エス ウルサエ マジョリス

おおぐま座S星

 

おおぐま座S星は北斗七星の柄のつけね、δ(デルタ)星メグレズの近くにあります

周期226日の変光星で、7.8~11.7等まで光度が変わります

またS星の周辺はT星、RY星、RS星など、変光星が幾つもあります

 

2015年2月15日のおおぐま座S星

 連なった比較的小さい円は25倍の視野で、おおぐま座δ(デルタ)星メグレズから、おおぐま座S星までの星を示します。右上のやや大きな円は50倍の視野で、S星とその周囲の星々を示したもの。星々に振られたア、イ、ウ...は相対的な光度を示しています。具体的な光度は分かりませんでしたが、2月15日におけるS星の光度は ウ5:V:5エ 多分極大に近いようです。

ちなみに以下の3月28日のスケッチと比べると分かりますが、この時点ではT星を描いていません。当日はT星に関して何の先入観も無いまま描いていたので、目につくほど明るくなかったことが分かります。

 

2015年3月28日のおおぐま座S星とおおぐま座T星

小さな円の連なりは25倍の視野を連ねたもの。上の大きな円は50倍の視野で、S星とその周辺の星々を示します。ア、イ、ウ...は相対的な光度を示しており、当日のS星の光度は、ウ8:V:2エ 

S星は2月15日よりも光度を落としています。

下の大きな円は50倍の視野で眺めた、T星。これも変光星で、周期は257日、光度の変化は7.7~12.9等

ここでも周辺の星にア、イ、ウ...と振ってしまっているけども、T星の相対的な光度はV=ア 

*後でチャートを見つけたので確認すると、アの星は8.0等星。だから当日のT星の光度は8.0等

 

2015年4月28日のおおぐま座S星

および

おおぐま座T星とおおぐま座RY星

おおぐま座δ(デルタ)星を省略し、S星に至る途中にある比較的明るい星、74番星と75番星から描く。その分、スケッチの領域を拡大して、RY星も描く。また、当日は見えなかったけども、RS星もこの領域にある。なお、スケッチを縦で見ても横で見ても分かるように、メモは縦書きと横書きが並立している。

このスケッチからはS星の周囲の星はア行で、T星周囲の星はカ行で、RY星周辺の星はラ行で相対的な光度を示しています。またそれぞれア行、カ行、ラ行の星とそれぞれの変光星を比較もしています。

*当日、S星はケの星とほぼ同じ光度に見えたので、S=ケ=9.3等

**T星はイの星とほぼ同じ光度に見えたので、T=イ=7.1等

***RY星はT星とイよりもやや暗く見えたので7.3等?

 

参考:

[Observing Variable Stars A guide for the beginner] David H.Levy

 

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