しし座の三つ子銀河
Leo Triplet
M65(NGC3623)
M66(NGC3627)
NGC 3628
しし座の銀河 メシエ65 メシエ66 NGC3628
2015年5月21日 22:00〜23:00 三浦半島で見たM65とM66
円は50倍の視野を示します。5月の深夜に観察しており、しし座はもう西へ傾いた状態で、画面上が西。
しし座の三つ子銀河(Leo Triplet)として有名な星雲。しし座73番星の近くにあって、スケッチ左上が73番星。ただし、三つ目のNGC3628は見えていません。もしも見えるのなら”オ”の記号を振られた星の少し下に見えるはずです。NGC3628は光度が9.5等。M65は8.9等、M66は9.0等だそうですから、多分、9等あたりが自分の望遠鏡で見れる星雲の限界なのでしょう。この時に使用したのは口径125ミリ。実際、M66はちょっと見るのが難しいものがありました。
ちなみに、視野内の星に振ったア、イ、ウ、エ...は光度の順番を示しています。
以下は2019年12月、未明の三つ子銀河
2019年12月25日 3:00の三つ子銀河 年末の未明、しし座が空をのぼっていくところで観測しているので、2015年のスケッチとは方位が90度ずれていて、画面左が西。時計回りに横倒しにすると2015年のスケッチと向きが同じになります。
観測は300ミリ。中央の円のつらなりは75倍の視野を、上下左右にある大きな円は150倍の視野で見たそれぞれの銀河。画面上左がM65、右上がM66、下がNGC3628
M65は光度は10・3等。[BURNHAM'S CELESTIAL HANDOBOOK]ではハッブル分類でSaあるいはSb。やや、あるいはきつく巻いた渦巻銀河ということになります。コアの周囲になにか構造があるようにも見えますがはっきりしません。
M66は光度9・7 ハッブル分類でSb やや巻いた渦巻銀河ということになります。150倍でみると上にある微星にまで、かすかに光が広がっているように見えます(スケッチでもぎりぎり見えている)。このもやのような広がりの方向は方位でいうと南西。写真やテキストを見るにこれは本当にある構造で、M66が持つ大きな腕が見えているらしい。
NGC3628は以上二つより暗く、見るのはぎりぎり。しかし光度は10・3等。判定される光度自体は、そんなに暗いわけではありません。はっきり見えるM65と同じ。ひどく細長い見た目をしており、私たちはこの銀河を横から見ています。画面下側、方位でいうと北の方が明るく、広がりを持っていますが、写真で見ると実際、こちら側がより明るくなっています。ハッブル分類ではSb やや巻いた渦巻銀河となります。