M62 (NGC 6266)

さそり座の球状星団 メシエ62

 

2017年6月19日 日付が変わる直前23:00のM62

中央左の円は変光星さそり座RRの位置と光度を示したもの。他右上にさそり座RVあり。

 

さそり座の球状星団M62は、さそり座とへびつかい座の境界線ぎりぎりにあります。上のスケッチでも、M62より下はへびつかい座の領域。M62は文献によって星座の帰属が異なります。さそり座の球状星団とも言われますし、へびつかい座の球状星団として扱っている本もあります。例えば自分の手持ちの文献でも、[Burnham's Celestial Handbook]ではさそり座、[Guidebook to the Constellations]ではへびつかい座の扱い

縦に連なる円は25倍の視野を示し、さそり座ε(イプシロン)星から右下にあるM19までの経路を描いたもの。

左下のやや大きい円は50倍の視野で、M19を描いたもの。M19は顕著にいびつな球状星団です。確かに50倍で眺めると何かこう、南北に長く長方形ぽい感じがうかがえます。とはいえ、星座の高度が低いこと、さらに市街地方向のため空が比較的明るかったので、今ひとつ確信が持てません。空自体はまあ良い方で、快晴、日付が変わった20日に三日月が出るまでの間は、天頂付近で天の川が見えた状態。

なおM62の近くには変光星、さそり座RR(RR Scorpii)があります。画面中央左の円はRRとその周辺の微星を50倍で描いたもの。RRは5.1~12.3等、周期279日のミラ型。当日の光度は8.7等

ちなみに画面右上にも変光星、さそり座RV(RV Scorpii)が描き込まれています。RVは6.7~7.4等、周期は6.06日、こちらはケフェイド型。

 

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