M55 (NGC6809)
いて座の東外れにある球状星団 メシエ55
2015年7月22日 2:00 50倍で見たM55
2015年7月22日、神奈川県三浦半島で見たいて座の球状星団M55。望遠鏡の視野なので上下左右が反転しています。
画面右の視野は30ミリのファインダーでのぞいたもので、いて座60番星とM55の位置を示したものです。いて座60番星は南斗六星から東に離れた場所にあり、やぎ座との中間ぐらいに位置しています。光度は5等ぐらいで、空が暗い場所では目でも分かりますが、都市部で見る事はできません。
画面左の視野は50倍でのぞいたものです。M55は6.3等。空が暗い場所ではファインダーでも見ることができます。大きく明るい球状星団で、広がりもあり、恒星とは違うことが一目で分かります。これはメシエ天体では続き番号で、もっと西にあって暗い球状星団M54と正反対ですね。ただし、M55が大きく見えるのは地球に近いからであるらしく、手持ちの資料では距離1万6000光年、星団の直径は85光年とあります。つまり、実際にはM54よりもずっと小さいようです。
ちなみに、視野内の星に振ったア、イ、ウ、エ...は光度の順番を示しています。