M5(NGC5904)

球状星団メシエ5

2015年8月5日 22:00 へび座の球状星団M5とそのスケッチ

神奈川県の中央で口径125mmの望遠鏡で見たM5とそのスケッチです。円は25倍の視野を示します。また、画面上がほぼ西にあたります。

画面下の明るい星がへび座ε(イプシロン)星(ε Serpentis)。

そこから星を辿ってへび座10番星、そしてへび座5番星までいくとM5を見ることができます。神奈川県の中央は都市に囲まれていて空は明るく、星を見ることも難しい場合があります。当日は湿気が少なく、月が上がる前なので、いて座など周囲の星座もはっきり見ることができる良い夜でした。

へび座の球状星団M5は明るく、 条件さえ整えば以上のように、都市近郊でも、彗星を思わせるぼんやりした姿を確認できます。

スケッチにあるアイウエオ、ラリル...などは星の相対的な光度を示すために便宜的につけたものです。へび座ε(イプシロン)星からへび座10番星(便宜的にイを振ってある)までは明るい星がありません。わずかに見える星は8等級か、あるいはそれ以下です。空が明るい場所ではこの当たりで、迷ってしまうかもしれません。

 

2014年4月9日、ポケットサイズのデジカメで撮ったへび座の球状星団M5

*以上の2015年8月5日のスケッチと比べると、90度時計回しになった状態です。

M5は非常に明るい球状星団で、空の暗い場所では肉眼でも見えると言います。しかし、都市の光が明るい現在では、人家のある場所で見ることは難しいでしょう

この写真は神奈川県の海辺で撮ったもので、月があったり、当日はやや視界が悪かったり(例えば翌朝、富士山が見えないなど)、さらには星座が昇り始めたところなので、さすがに肉眼で見ることは無理でした。天の川は見えたものの、おおぐま座のアルコル(4.6等星)がよく見えなかったという状況です

しかし、ポケットサイズのデジカメでも写ったので、これは驚きでした。画像自体はなんともはかなげですが、天空における星団の位置を知る手がかりになるでしょう

へび座5番星は周囲の星と三角に並んでいますがさらに広く見ると、この星々は以下のような位置にあります。

へび座のα(アルファ)星コルセルペンティスと、その隣のへび座ε(イプシロン)星が星と星団を探る目印になるでしょう。

なお、これを撮影した2014年にはてんびん座を土星が運行中でした。また、これは星座が昇り始めた状態で、星座が南中した時には画像がもっと右側に傾いた状態になります。2015年8月5日のスケッチは最座が西の空に傾き始めた状態を望遠鏡で見たものなので、以上の写真とスケッチは90度ずれた関係になつています。

以下はキャプションがない画像

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