Libra
てんびん座
2014年1月1日、元旦の早朝 午前5:40
東の地平線に昇ったてんびん座、そして昇り始めたさそり座。この画像が撮影された2013年から2014年にかけて、土星がてんびん座を運行していました。画面上が北で、下が南。
α(アルファ)星キッファ・アウストラリスが南で、β(ベータ)星キッファ・ボレアリスが北。
*α(アルファ)星キッファ・アウストラリスは、ズベンエルゲヌビとも言います
以下は文字のない画像です。
Libra リブラ
所有格はLibrae リブラエ
てんびん座:黄道十二星座のひとつで、おとめ座に続く星座です。これに引き続くのはさそり座。星の名前とその由来から分かるように、さそり座の一部とされ、サソリの爪と見なされた時期もありました。一方、現在使われているlibraとはラテン語で”秤:はかり”の意味。古くは秋分点がこの星座にあったので、それゆえに「昼夜平分」という意味合いでこの名前がついたとも言われます。
主な星は以下の通り。
Kifa Australis キッファ・アウストラリス α(アルファ)星 二重星で光度2.9等と光度5.3等の二星よりなる。australis はラテン語で”南の”、kiffaはアラビア語でバスケットを意味するquffahに由来するという。つまり天秤が持つ二つの皿のうち、南のもの、という意味。
別名はズベンエルゲヌビ:Zuben el genubi。こちらはアラビア語で南のはさみを意味するal-zubana al-janubiyahを略したものだという(*「星の名前のはじまり」によるとアッ=ズバーナー・アル=ジャヌービー:az-zubana janubi )。
Kiffa Borealis キッファ・ボレアリス β(ベータ)星 2.7等 borealisはラテン語で”北の”。つまり天秤が持つ二つの皿のうち、北のもの、という意味。別名はズベンエスカマリ:Zuben es Chamali。意味は北のはさみ。アラビア語アッ=ズバーナー・アッ=シャマーリー:az-zubana as-samaliに由来するという。
Zuben el Hakrabi ズベンエルハクラビ γ(ガンマ)星 4.1等
参考:
「星の事典」鈴木駿太郎 恒星社
「星の名前のはじまり」近藤二郎 pp75
「羅和辞典」田中秀央 研究社