Corona Borealis
かんむり座
2015年5月2日 天頂のかんむり座とおうし座
画面上が北極星のある方角、左が東になります。かんむり座はうしかい座の東隣にあります。形ははっきりしており、王冠型に並んだ星と、宝石のように輝くα(アルファ)星アルフェッカは印象的でしょう。しかし都市部の明るい空では、アルフェッカ以外はほとんど見えません。お隣のうしかい座も、α(アルファ)星アークトゥルスとε(イプシロン)星」が目立ち、他の星がよく見えません。このため明るい場所では二つの星座はよく分からず、これら三星がへの字に並ぶのが見えます。
なお、かんむり座もうしかい座も北斗七星の柄の末端を伸ばした位置にあります。
以下は文字を抜いた画像
以下はかんむり座の拡大
星の呼び名は以下の通り
Corona Borealis コロナ・ボレアリス
所有格は Coronae Borealis(コロナエ・ボレアリス)。名前の最初であるCoronaがCoronaeに変わります。
かんむり座:コロナ・ボレアリスとは、直訳すると”北の王冠”です。星座には”みなみのかんむり座”というものもあって、それと区別するために北を示すボレアリスがつけられました。日本語でも”きたのかんむり座”と呼ばれますが、”かんむり座”という呼称の方が一般的です。主な星は以下の通り
Alphecca アルフェッカ α(アルファ)星 2.22等
Nusakan ヌサカン β(ベータ)星 3.66等
R Coronae Borealis アール・コロナエ・ボレアリス かんむり座R星 光度5.71~14.8等 有名な変光星で通常はほぼ6等ですが、時折、急に暗くなり、15等まで下がります。
参考:
「星の事典」鈴木駿太郎 恒星社
[Guidebook to the Constellations] Phil Simpson 2012 springer