Q:分岐学とはなんですか?

 A:分岐学とは遺伝子や生物の形から進化の歴史を再現する方法で、いろいろな分野でさかんに使われています。いまから20年あまり前には恐竜学の世界でも使われるようになりました。

 解説:分岐学とは分岐分類学とも言われます。英語ではCladistics:クラディスティクスといいます。また最節約法(さいせつやくほう)とも言われます。この場合は英語のMost Parsimonyを略してMP法とも呼ばれます。

 分岐学は生物の進化の歴史や系統を推定する時にさかんにつかわれる方法です。遺伝子をデータとして使う場合もありますが骨や身体の形を材料にしてもかまいません。ですから昆虫や節足動物、植物や恐竜学の世界でも使われます。分岐学の原理は非常に簡単です。

 詳しい解説はこちら、分岐学とは何か?

 ここでざっと分岐学を説明すると、分岐学は

 1:生物は進化する

 2:生物の特徴は子孫に遺伝する

 3:だから違う生物が同じ特徴を持っていたらそれは同じご先祖様から受け継いだ特徴である

 4:その特徴を探せば生物の歴史と系統を推論し、再現できる

というものです。得られた答えが正しいかどうかは、

 新しいデーターを加える

 条件をゆるくしても壊れないかたしかめる

 他の分野の答えと答えあわせをする

というやり方で確かめることができます。

 

 

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