スズメバチ

Vespa mandarinia

 いわずとしれた日本最大のハチで極めて危険な昆虫です。よく黒い服を着ていると襲い掛かってくるといいますが、実際に北村の経験からすると黒の服装をしていると偵察でもするかのように周囲をブーンブーンと重い翅音を立てて飛び回ります(相手は事と次第によってはやる気なんでさすがにビビる)。

 この個体は道ばたで死んでいたもので体長はだいたい30ミリ。丸みを帯びた身体、頭部が黄色で黒い模様がないこと、背中後ろにある1対の黄色い斑紋。そしてお腹の節の黒い帯がすべて同じような太さできれいな縞模様を作ること(同属別種のヒメスズメバチ Vespa tropica はこうはならないそうな:参考「原色昆虫大図鑑」第3巻 北隆館)、以上のことからスズメバチであると考えました。

 頬は側方から見て大きく、複眼の2倍の幅があると記述されていますが、右の画面をみると、こういうことかな、という感じ。

 ちなみにこれらの写真は拾ってきた死体を姿勢を整えて乾かして撮影したものです。

 

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