Mantodia

マントディア

カマキリ目/カマキリ類

2012年10月30日撮影

アカトンボをむさぼり食べるカマキリ。すでに頭部のほとんどが食われた状態。

*カマキリの学名は文献によって、Paratenodera angustipennis の場合と、Tenodera angustipennis になっている場合とがある。また和名もチョウセンカマキリになっている場合があって、詳細は寡聞にして把握しておらず。

 

 カマキリとは?

 肉食の昆虫で、前脚が獲物を捕獲する鎌状の器官に変化しています。種類にもよりますが、走り回って獲物を捕まえるような昆虫ではありません。基本的に獲物を待ち伏せるか、あるいは発見した獲物に時間をかけて徐々に接近し、充分、捕らえられる距離にまで近づいて襲います。体はカモフラージュに向いた色や形になっていますし、視覚がよく発達しています。眼は大きく、頭が自由に動き、いわゆる両眼視を行って獲物までの距離を正確に推し量ります。

 

アカトンボに接近し始めたカマキリ

ここから以下のように捕まえるまで、

徐々に間合いを詰め、およそ15分後に捕獲

 捕食中

  

 カマキリ類の共有派生形質

:前脚が獲物を捕獲するカマ状になる

:基本的に中脚、後脚が歩行に使われ、前脚よりも長くほっそりとしている

:後ろ足に顕著なトゲは発達しない

:大きく発達した眼

捕獲に特化したカマ状の前脚、大きく発達した眼がカマキリ類の共有派生形質です。

 参考

Wheeler et al 2001, The Phylogeny of the extant Hexapod orders , Cladisticus 17 pp113~169

Grimardi 2003 , A revision of Cretaceous Mantis and their relationships, including New Taxa (Insecta : Dictyoptera : Mantodea ) , American Musum Novitates, 3412 pp1~48

 

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