カギムシ Onychophora カギムシは現在でもゴンドワナ由来の湿度の高い熱帯/温帯で見ることができる動物です。現在いるカギムシは当然、バージェスの動物ではありませんが、アノマロカリスなど、バージェスの怪物として知られる動物たちの多くはカギムシに類縁があるか、あるいは類似した特徴を持っています。身体の脇にずらりと並んだ脚、その脚が節足動物のものに似てはいるけれども、”節足”ではないことなどがそれです。ハルキゲニアやマイクロディクティオンなどがこうした特徴を持っています。
他にもアノマロカリスは動物界でも例のない奇妙な口を持っていると強調されますが、カギムシの口はアノマロカリスのものと良く似ています。
口の構造と体色の参考は「動物系統分類学」中山書房や幾つかの英語文献から。動物系統分類学によれば、”色彩は種により、また個体により異なるが、概して灰紫色で・・・”だそうです。他にもカギムシは粘液を放出して獲物をつかまえるなど、色々なギミックをもっています^^)。
参考文献:
「五つの王国」
「動物系統分類学」