コスギゴケ
Pogonatum inflexum
コスギゴケの胞子体と、胞子を収めるカプセル、および、それを包む帽(カリプトラ)
撮影2012/12/06 神奈川県
日当りの良い場所や野原、畑などに生えるコケです。2、3センチの長さのある、大きくて長い胞子体をつけるので、観察しやすいコケだと言えるでしょう。写真のものは葉っぱ(配偶体の部分)が縮れていますが、これは乾燥のせい。水を与えると、以下のように元の姿へ戻ります。
撮影:2012/12/07
葉っぱを持つ緑色の配偶体から胞子体が伸びていますが、先っちょのカプセルがフェルトのようなものに包まれています。これは帽(Calyptra:カリプトラ)というもので、セン類の特徴のひとつ。帽には色々なものがあるそうですが、フェルト状に毛を密生するのはスギゴケの仲間、例えばニワスギゴケ属(Pogonatum属)などの特徴だそうです。コスギゴケはニワスギゴケ属ですが、この属の多くは乾くと葉っぱが縮れます。
参考:「原色日本蘚苔類図鑑」保育社
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