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　いわゆるクローバー。あまりそうは見えないけれどもマメの仲間でいわゆるマメ科。白いボンボンのような花は小さな花が集まったもので、ひとつひとつの花はやっぱりマメっぽい。身近な植物だけども、よく見るととても魅力的。受精した花は上段左のように垂れ下がる。花の色は基本的に白なのだけども、赤みがかったものもある。公園の一角に赤っぽいシロツメクサが生えていた（下段の右）。まとまって生えていたのでどれも同じ株か、あるいは同じ親由来かもしれない。赤みのついた白い花はなかなか美しい。

　葉は３つの小さな葉っぱから構成されていて、直線的な葉脈が出る様子はやっぱりマメっぽい（あくまで印象）。よく見ると葉っぱの縁は意外とギザギザ。ただギザギザが細かいのでほとんど目立たない。３つの葉っぱはちゃんと左右対称に配置されている。それぞれの葉を支える短い柄の断面は円形だが、３つの葉っぱ全体を支える茎の部分は扁平な三日月形で左右対称。

　花の匂いはなかなかいいのだけども、蜜があるかと思って吸っても甘くない。甘いと聞いたこともあるのだけども、吸い方が悪いのか条件がいけないのか甘くない。こういうところは同属のアカツメクサと違うところ。あるいはアカツメクサの方が大きいから甘く感じるのだろうか？　シロツメクサの花が咲く時期は神奈川県では５月。タンポポと入れ替わるように咲く。甘いアカツメクサが咲くのはもう少し先。