Taraxacum タンポポ属
Taraxacum platycarpum
subsp.hondoense ?
シナノタンポポ ?
2009年5月27日、長野県長野市で採集した4つのタンポポのスケッチ
5月の末となると神奈川県ではタンポポのシーズンはもう終了。しかし関東よりも涼しい長野ではまだまだ花を見ることができました。とはいえ、咲いていたもののほとんどすべてはセイヨウタンポポ。あるいは外見上はセイヨウタンポポであるものばかり。長野へ行く途中で下車した軽井沢もまったく同様。
長野市でも、調べたのが町中だったということもあってか在来種と思われるものはなかなか見当たりません。ともあれ、うろうろ探して見つけました4つの在来種らしきもの。これがシナノタンポポなるものなのかもしれません。とはいえ、あくまで見かけからの類推です。
以上4つの株の花は、外見上、神奈川県でも見られるタイプのひとつとよく似ています。一方、神奈川県では見つけられるトウカイタンポポ型(とでも言えばいいのか)の株は見当たりませんでした。これがシナノタンポポと言われるものなのか、またこれは亜種であるのかどうなのか? そうした疑問はともかくとして、神奈川県と長野県とではタンポポの花のバリエーションとその割合に違いがあることが分かります。
以下、参考としてカントウタンポポのスケッチを
それにしてもこうした違いは実際のところ何を反映したものなんでしょうか? たまたまでしょうか? あるいは気候か何かの違いを反映したものなのでしょうか? 反映しているとしたらどういう選択圧がかかっているのでしょう? そうした疑問については寡聞にしてまだ何も知りません。