Viola violacea

シハイスミレ

 

 2008年4月22日、京都でスケッチしたシハイスミレ。シハイスミレとは”紫背スミレ”の意味だそうで、葉の裏が赤紫色を帯びることが名前の由来だそうな(「日本のスミレ」第2版 橋本 S.43 参考)。このスケッチで描かれた葉は2枚、どちらも芽生えて間もない感じですが、右側に描かれたものが裏面にあたります。色はむしろ茶色っぽい感じですが、太陽の光で透かして見ると赤紫に見えます。

 花はきれいな赤紫色で、5枚の花弁の内、上にある2枚は色が淡くて白っぽい。同じ場所にはタチツボスミレが幾つも咲いていましたが、それにくらべると植物全体が赤っぽい。茎は太陽の光を通すとよりピンクがかって見えます。また、茎は毛におおわれていません。

 葉っぱはほとんど垂直にのびていて、先端が上を向く感じ。

 また、どうもこの株の花は側弁(5枚の花びらの内、真ん中左右にある花弁)の奥に白い毛がはえている模様。数メートル以内には他に何株かのシハイスミレが咲いていましたが、他にこういうものはありませんでした。また、株によると葉っぱの裏が紫をおびていないものや、距(花の後ろにある細長い袋のようなもの)が上に曲がるものなどがあり、株(あるいは個体)によって違いが見受けられます。

 このスケッチでは距を少し長く描きすぎた感がありますが、他と違ってまっすぐ後ろにのびていたのは事実。

 生えていたのは草でおおわれた乾いた山の斜面で、土はがらがらした小石がまざったいかにも水はけのよさそうなものでした。この株の高さは5センチ。こじんまりしていた割には幾つも花を咲かせていたので、とてもきれいな印象です。

 

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