Mollusca
モルスカ/軟体動物
右の写真は軟体動物・腹足類のルリガイ。以下へスクロールして腹足類をクリックすると解説が見れます。
軟体動物(モルスカ)は種類によって姿形がさまざまです。そもそも最初から貝殻を持っていなかっただろうカセミミズやウミヒモ。二枚貝のように左右の殻で身体を覆われている種類もいれば、巻貝のように殻が螺旋状に形成される種類もいます。磯の岩場にすむヒザラガイは幾つかの殻をもっていますし、イカのように外から見える殻を持たず、発達した眼と触手を持つ種類もあります。
これだけ色々な姿をしている軟体動物ですが、同じ祖先から進化した子孫達であると考えられています。その証拠となる特徴は、
1:体を作る器官が同心円状に配置される(腹面から見た時、中心に足、その周囲にエラ、それを囲む外套膜がある)
2:背中に内臓があり、その内蔵を覆う膜(外套膜)があること
3:歯舌(しぜつ)というおろし金のような構造を口の中に持つこと
が上げられます。 また、軟体動物は孵化して親になるまでの間に、トロコフォラ幼生という時期を経過します。ゴカイのような環形動物も卵から孵化してトロコフォラ幼生になることを考えると、軟体動物と環形動物は、
生まれてから親になるまでの間にトロコフォラ幼生の時期がある
という共通の特徴を持っていることになります。そのため、環形動物と軟体動物は近縁である、そうかんがえられてきましたが、遺伝子を解析してもそれが正しいようです。軟体動物と環形動物はロフォトロコゾアという系統を作っています。
軟体動物には次ぎのようなグループが見られます。これらのグループがどのような系統関係にあるのかは補完の予定。
単板類:Monoplacophora:モノプラコフォラ
無板類:Aplacophora:アプラコフォラ
多板類:Polyplacophora:ポリプラコフォラ
掘足類:Scaphopoda:スカフォポーダ
頭足類:Cephalopoda:ケファロポーダ