オミナエシダカラ Cypraea boivinii 「Burgess'Cowries of the world] Burgess1985 Seacomber Publications Cypraea (Erosaria) boivinii 日本近海産貝類図鑑」奥谷2000 東海大学出版会 Erosaria boivinii amoena 「原色日本貝類図鑑」吉良 保育社 2007年1月13日、神奈川県、三浦半島、三崎口近くの海岸でひろったタカラガイ。やや青みをおびた淡い褐色の背中(ようするに緑がかった黄色に見える)、そこに特徴的な濃い茶色の斑点が散在すること、反対側が白いこと(↓以下の写真を参考のこと)、そうしたことからオミナエシダカラでしょう。長さは28ミリ。背中には小さな白い斑点が散るように振りまかれています。
オミナエシダカラは三浦半島などではひかくてき普通なタカラガイらしく、実際、何個か拾うことができました。とはいえほとんどのものはすれていてあまりきれいなものではありません。以上の写真の貝殻は比較的保存のいいものですが、やはり殻の表面にちいさなあばたがあいています。とはいえ水で濡らしてみてみればなかなかきれい。
こちらは反対側。ささやかながら気に入ったので手のひらの上で動かして遊んでみたり。タカラガイは殻口にギザギザ(”唇歯”というらしい)があるのですが、オミナエシダカラはこれが比較的短いそうな。短いというのが何をさすのかよくわからないのですが、確かにサメダカラなどとくらべると短い部類に入るのは確かですね。ギザギザの長さはチャイロキヌタと同じくらいです。
こちらは別のオミナエシダカラ。なんかきれいに見えますが、実際にはすれていて、乾かすと曇りガラスのようになります。濡らしてオーバー気味に写真を撮ったらこういう風に写った次第。とはいえ、上のオミナエシダカラとくらべると模様のコントラストは強いので、これはこれできれい。