Cypraea artuffeli 「Burgess'Cowries of the world] Burgess1985 Seacomber Publications Cypraea(Palmadusta) artuffeli 日本近海産貝類図鑑」奥谷2000 東海大学出版会 Palmadusta artuffeli 「原色日本貝類図鑑」吉良 保育社チャイロキヌタ 2007年1月10日、鎌倉の海岸で拾ったタカラガイ。背中が褐色であること、3本の横帯びがあること、中央の帯びが濃いこと、腹面が白いこと(写真の反対側にあたる)であること。これらのことからチャイロキヌタであることがわかります。上の個体は上下の帯びがずいぶんと淡いですね。時間がたったり、磨耗するとこうなるということでしょうか?。時にはほとんど白に近づいたものもあります。以上のチャイロキヌタの長さは16ミリ。
チャイロキヌタ 2007年1月1日 鎌倉 こちらは2007年の元旦、鎌倉の海岸で拾ったチャイロキヌタ。長さは17ミリ。最初はこんな濃い色のものがいるのか?、と思ったのだけども、「Burgess'Cowries of the world] Burgess1985 を見たら、チャイロキヌタは新鮮な時は深いチョコレート色なのだそうな。確かに海岸を探してみると、黄色のものから、茶色のもの、深い茶色、以上のようなチョコレート色のものまで色々とあります。また、写真では良く分かりませんが、前と後ろがやや黄色に染まっていますね。ちなみに、写真では下が前で、上が後ろ。
こちらは反対側で真っ白。背中が茶色であることと、このように腹側が白いのはチャイロキヌタ(およびそれに近似しているカミスジダカラ)に見られる独特な特徴であるそうな。またチャイロキヌタは最近、韓国でも見つかったものの、ほとんど日本特産のタカラガイだそうです。江ノ島から鎌倉、三浦半島ではメダカラの次ぎに多くみられるタカラガイですね。
チャイロキヌタはタカラガイの一種です。タカラガイにはたくさんの種類がいて、美しいものが多く、数多くの収集家がいます。一部のタカラガイは非常に高価ですが、チャイロキヌタはべつだん普通にいるタカラガイ。とはいえ、これはこれでなかなかきれいであることに変わりません。軟体動物の外套膜は殻を作る役割をもっていますが、タカラガイの場合、外套膜が大きく発達して殻全体を包んで殻を成長させていくので、このような丸い閉じた貝殻になります。固くて保存がきいて、なおかつ美しいためでしょうか、ハナビラダカラとかキイロダカラのように貨幣として使われたタカラガイもいます。