Annelida アンネリダ 環形動物 タマシキゴカイ 2003.06.29 撮影 千葉県 富津公園にて 環形動物は読んで字のごとく、輪っか、つまり環状の体節がつながることで身体ができている動物たちのことです。身近な環形動物としてはミミズや釣りの餌にされるゴカイやアオイソメなどがあげられます。
上の写真は富津公園の干潟の泥から掘り出した環形動物で、タマシキゴカイと呼ばれる種類のようです。赤いものは鰓(左右11対見えますね)、鰓の近くから房のようになって出ている白い物はキチン質の剛毛でしょう。この種類は砂の中にU字型(あるいはJの字型?)のトンネルを掘って生活しています。砂から掘り出した時にはU字型になってごろんっと出てきました。
でもって砂から取り出して容器に入れると口をさかんに反転させてうろうろします。
白い矢印が反転される形で突き出された部分 この写真では分かりずらいですが、反転されて突き出た部分には逆トゲが生えているもよう。これで砂を掘ったり色々するのでしょうか?。どうもそう思えますが・・・・。
タマシキゴカイは環形動物の中でもキチン質の剛毛が目立つ多毛類の仲間です。
環形動物は以下の4つの大きなグループに分類されます。
多毛類:ゴカイやアオイソメなど:ほとんどが海産
貧毛類:ミミズなど:陸産
ヒル:ヒルやヤマビルなど
吸口虫類:ウミユリに寄生する小型の動物
(参考:「五つの王国」リン・マルグリス/カーリン・V・シュヴァルツ 日経サイエンス社)
以上のグループの系統関係がどうなっているのかは北村、よく知りません。