コウガイビルが繊毛で移動するのなら、切断した断片でも動けるだろう、という予想に基づいて実験してみました。上の写真はオオミスジコウガイビルの小さな個体。この写真は2001年のものだけど、この年は暑かったせいか、大きな個体を見なかったのですよね。
で、切断した断片を時間ごとに撮影したのが以下の4枚。
以上の写真は大体20秒おきに撮影したものです。一応動いていますね。まあ、筋肉の伸び縮みというよりも繊毛で動いているかなあ〜〜、という証拠にはなりそうです。実際、スーという感じでゆっくり動きます。ただ、ちょっとは伸び縮みもできるみたいですね。とはいえ、それが運動に関連するとはとても思えないような動きでしたけど・・・。
少なくとも、ナメクジやカタツムリのような、腹側が波打つような動きはガラス越しでも見えませんでした。
ちなみに、扁形動物というとプラナリア。プラナリアというと再生です。同じようにコウガイビルも再生するのだそうです。切断した他のパーツは野外に逃がしました。野外でも時々、頭の部分がない個体や、今、ちょうどちぎれたのだろうなあ、というオオミスジコウガイビルが2匹もつれているのを見かけることがあります。