Viola属

スミレ属

その4

 

タチツボスミレの変わり種

V.grypoceras

撮影:2004.04

 タチツボスミレの変わり種というか異常?あるいはイレギュラーな株です。近所の公園でひとかたまりになってはえていたタチツボスミレのなかに、ひとつだけこんな花をつけたものがありました。スミレの花には後ろにのびた袋のようなものがあります。これ、普通はひとつだけなんですがこの株には3つありました。花びらもくしゃくしゃで形は乱れています。ネットで見る限りではこの手の変異は比較的よく見られるものらしい、という感触を持ちました。とはいえどの程度の頻度であらわれるのかは北村、知りません。

 上の写真の左側が先のイレギュラーな株のものです。袋が3つあるのが分かりますね。右側のは同じ場所にはえていた普通のタチツボスミレ、見ての通り、普通の株では袋はひとつだけです。

 イレギュラーな株は前から見るとこんな↑ありさまです。普通の株の花ではまん中下にある花びらにはっきりした筋がありますが、この花では左右の花びらにもその筋があります。ようするに左右の花びらがまん中下の花びら状態になっているらしい。この変異の機構はどんなものなんでしょうね?。なんとなく理解できるような気がしますけど。

 でもってこちらが普通のタチツボスミレの花。先ほどの普通のタチツボと同じ株のものです。

 今週今月同属別種のコーナーへ戻る→