ウマヅラハギ
Thamnaconus modestus
どういうわけか”皮剥ぎ”という表示で売られていたお魚さん。実際にはウマヅラハギであって、カワハギ Stephanolepis cirrhifer ではありません。大きさはおよそ25センチ。このページのアドレスの表示はumazura-hagi.html になっているのだけど、それはご愛嬌(umadura- ではウマデュラ・・・に見えてしまいそうだったので)。
臀ビレと背ビレのすじの数は32と36。お腹にはコンペイトウのような形の固いもの(鞘状鱗というらしい)があって、なおかつこれは動きません。種類によってはここが動くものがいるそうな。眼の上にあるトゲは立てたり倒したりできて、一応、背中にある溝に収容が可能。とはいえ、完全に隠れたりはしないことを確認。トゲには黄色の膜がついていて、生きている時はどんな感じだったのか? なお、危ないせいか、トゲは途中で折られています。
という特徴を観察しながら「魚類検索」をのぞくこと数分、Thamnaconus 属(ウマヅラハギ属)にまでたどりつきました。後はまあ消去法でウマヅラハギであるということで納得。さて、納得するのはいいけれども、はてさて、もっと暖かい海にいるよく似たキビレカワハギとウマヅラハギの識別点を確認してちょっとびっくり。頭のトゲが眼の後ろにあるのか、あるいは中央上にあるか、鰓の穴が眼の中央の下にあるのか、前にあるのかで見分けるらしい。
そんなことも知らずにスケッチしていましたが、まあ・・・キビレカワハギの写真を見てもよく分からないのだけども、確かにウマヅラの場合、トゲは眼の中央から後ろにかけてあり、鰓の穴は眼の前後の幅におさまっているって感じでしょうか。
皮は頑丈でざらざらで、剥ぎ取らないとどうにもなりませんが、中の肉は白身でしまっていて、なかなか。