Wednesday

Assyria 風

 鉛筆画をちょっと加工したお気楽極楽イラスト。曜日のいわば擬人化。活劇みたいの描きたいなと思いつつ練習中。魚のスケッチやわらしちゃんを描くのとはまるで勝手が違いちょっとびっくり。世の中のイラストレーターや漫画家さんは大変な技量を持っているのだと納得。

 描いたのは水曜日。Wednesday。スタイルは古代イラクにあったアッシリア帝国風でいこうと描いているうちに、いつのまにやらまったくの別物に。鱗状の鎧のズボン(?)と体を覆う小札甲にほんの少しだけ名残が残っています。奇妙な鎌のような剣はアッシリア帝国の青銅製の剣をモデルにしたもの。たぶん、本当はこんなに大きくない(「武器」マール社を参考のこと)。それに遺跡のレリーフからするとアッシリアの兵士たちはもろ刃の出刃包丁みたいな剣を武器にしていたらしい。しかも普段は槍を使っていた模様。そりゃあ剣なんて接近戦でしか使えませんから当然ですね。アッシリアには弓兵や戦車兵、騎馬兵、工兵もいたけれども、どれも剣の扱いはそんな感じだったらしい。アッシリアが非常に組織的な軍事国家であったことは、例えば「戦争の起源」河出書房新社 アーサー・フェリルを参考のこと。

 さて、Wednesday の右手の手甲はアッシリアとはまったく無関係。左手の盾はアッシリアではなくてヒッタイトのものをモデルにしたものだけど、本物はこんなに細長くはありません。盾裏のヒモにからめることで腕と盾をつなげているけれども、これは完全にオリジナル。

 背景の変なのは彼に頭をかち割られて昇天しているのだけれども、あまりそうは見えませんね。

 

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