論文名 | 雑誌―共著名 | 市販 |
第一次大戦前ドイツの労働者の家族生活──ルールにおける居住・性・権力── | 『立命舘文学』第502号(1987年7月) | × |
ジプシー・同性愛者・過去の克服 | 『立命舘史学』11号(1990年) | × |
ドイツにおける「ネイション」概念の現実 | 『立命舘国際地域研究』第3号(1992年) | × |
現代ドイツ家族の歴史的系譜──「ポストモダン家族」概念をめぐって── | 『立命舘文学』532号(1993年10月) | × |
今日におけるドイツ極右現象の歴史的位相 | 『思想』第833号(1993年11月) | × |
ドイツ近代史における「Burgerlich性」――「健康」と医師・医学をめぐって |
『立命館文学」534号(1994年3月) | × |
ヨーロッパ極右現象──近代化の敗者/ネイション/マルチカルチュア社会 | 竹内実/西川長夫編『比較文化キーワード』サイマル出版会(1994年) | × |
ドイツ「国民」の歴史的変遷と現在──ミリューと「想像の共同体」── | 『立命舘言語文化研究』6巻5・6号併合(1995年3月) | × |
ドイツ人の「脱国民化」?──ヨーロッパ統合期におけるドイツ「国民」概念の変容 | 西川長夫・宮島喬編『ヨーロッパ統合と文化・民族問題』人文書院(1995年) | |
書評 ミシェル・ヴィノック著(川上勉・中谷猛監訳)『ナショナリズム・反ユダヤ主義・ ファシズム』 | 『立命舘史学』16号(1995年) | × |
ドイツ「新右翼」の構造と「政治の美学」 | 山口定・高橋進編著『ヨーロッパ新右翼』朝日新聞社(1998年) | |
記憶なき社会――戦後ドイツ? ――時間・歴史学・近代化―― | 『立命館文学』題558号(1999年) | × |
Immigrants and Ultra-Rightists in Germany | T. Miyajima, T. Kajita, M. Yamada ed., Regionalism and Immigration in the Context of European Integration, Osaka 1999. | × |
ナショナリティ | 矢野久,アンゼルム・ファウスト編『ドイツ社会史』有斐閣(2001年) | |
ホロコーストの記憶と新しい美学 | 『立命館大学言語文化研究』13巻3号(2001年) | × |
レイシズムとその社会的背景 | 宮島喬/梶田孝道編『国際社会C マイノリティと社会構造』東京大学出版会(2002年) | |
ナチズムを、そして二〇世紀を記憶するということ | 川越修/矢野久編『ナチズムのなかの二〇世紀』柏書房(2002年) | |
ナショナルな音楽、越境する音楽 | 立命館大学人文科学研究所編 立命館土曜講座シリーズ13『現代社会とナショナル・アイデンティティ』(2002年) | |
ドイツ人の脱ナショナル・アイデンティティ? | 『ドイツ研究』第35号(2002年) | × |
ナショナルな時間、ナショナルな空間 | 中谷猛/川上勉/高橋秀寿編『ナショナル・アイデンティティ論の現在』晃洋書房(2003年) | |
二重国籍 | 西川長夫他編『グローバル化を読み解く88のキーワード』平凡社(2003年) | |
再帰的近代化 | 西川長夫他編『グローバル化を読み解く88のキーワード』平凡社(2003年) | |
ホロコーストの記憶と東ドイツの変容 | 『立命館言語文化研究』第15巻2号(2003年) | × |
「過去の克服」と国民形成 | 岩波講座『アジア・太平洋戦争1』月報 2005年11月 | |
序文 東欧――ヨーロッパの「東」 | 高橋秀寿・西成彦編『東欧の20世紀』人文書院、(2006年) | |
社会主義国家の建国神話――『戦艦ポチョムキン』から『グッバイ・レーニン!』まで | 高橋秀寿・西成彦編『東欧の20世紀』人文書院、(2006年) | |
記憶と空間――ドイツ連邦共和国における『故郷(ハイマート)』の変遷―― | 『関学西洋史論集』29号(2006年) | × |
ドイツ『零時』の表象――瓦礫と廃墟の記憶 | 『立命館文学』597号(2007年) | × |
식민지망각과 홀로코스트망각 |
『비평(批評)』14호(2007,봄호) | |
「靖国」と「ヒロシマ」――「記憶の場」の日独比較に視点から | 『季刊日本思想史』No.71 ぺりかん社(2007年) | |
グローカル化時代における戦争の記憶――ドイツ人の空襲経験をめぐって | 『図書』(岩波書店)2008年1月号 |
西川長夫/高橋秀寿編『グローバリゼーションと植民地主義』
人文書院(2009年4月)
税込価格;2,540円
高橋秀寿/西成彦編『東欧の20世紀』
人文書院(2006年3月)
税込価格;2,520円( AMAZON 紀伊国屋書店 ジュンク堂書店)
中谷猛/川上勉/高橋秀寿編
『ナショナル・アイデンティティ論の現在――現代世界を読み解くために――』
晃洋書房(2003年3月)
『再帰化する近代──ドイツ現代史試論
国際書院 1997年
「ドイツ及びヨーロッパは今日、まだ近代の段階にあるのか? それとも『ポストモダン』と呼びうる段階に達しているのか?」――現代ドイツ社会の歴史的位相をテーマにこの問題に取り組んだのが本書。
ドイツでは70年代以降に二つの政党と運動、すなわち<緑の党−新しい社会運動>と<極右政党−運動>が出現した。近代には、自由主義時代には自由主義政党−運動、産業革命時代には労働者政党−労働運動、帝国主義時代には共産主義・ファシズム政党−運動といったように、それぞれの時代を象徴する「時代のインデックス」政党−運動が存在したが、70年代以降の<緑の党−新しい社会運動>と<極右政党−運動>はまさに今日の時代の「インデックス」政党−運動であるといえよう。そしてこの政党と運動を分析することによって、ドイツ現代社会の歴史的位相を確定する手がかりをつかむことが本書の目的であった。
いうまでもなく、これらの政党−運動の出現は社会変動を基盤にしており、本書はその分析の対象を、近代を構成する四つの領域、つまり「近代的なゲマインシャフト」である「階級」、「市民社会」、「市民・ブルジョア家族」、「国民(ネイション)」に求めた。近代社会は社会関係をゲゼルシャフト化(合理化、個人化、専門化など)すると同時に、この「近代的なゲマインシャフト」を形成してきた。ナチズムとは、社会的危機をこの「近代的なゲマインシャフト」の強化によって克服しようとした試みであると考えられる。ところが、70年代以降のドイツ社会は、近代が形成した「ゲマインシャフト」をゲゼルシャフト化していく新たな近代化の段階に達しており、この近代化の新たな段階を「再帰的近代化」過程としての「第二の近代」と本書は特徴づけた。
☆書評;
・山本秀行『西洋史学』
・姫岡とし子『立命館史学』
☆Amazonの著者紹介
→http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=jb&id=19997360
→http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490631970X/ref=sr_aps_d_1_3/249-2227370-7633915
レビューもあり
ユルゲン・コッカ「一九八九年の革命と民族──ドイツ歴史学は現状をいかに捉えるか──」 | 『思想』799号(1991年1月) |
C.シュテルン/H.A.ヴィンクラー編著『ドイツ史の転換点 1848−1990年』 | 晃洋書房(1992年) |
オットー・ダン『ドイツ国民とナショナリズム』 | 名古屋大学出版会(1999年) |