「イレギュラー?」

倉田家の一件で向こうへ行っていたすみれが戻ってしばらくしてからその単語を口にした。
東雲家では特別な意味を持つ単語だけれど、久しく耳にする事もない。

「祐一様の近くにいたんですけど、調べてみても、あんな力の持ち主は管理下に存在しませんでした」

「・・・何者なの?」

「人間ですよ。普通の」

ますます珍しい。
人間の持つ力は血に宿る事が多い。
つまり力を持った人間というのは、なんらかの一族に関わりがあるのがほとんど。
東雲一族がその最たる例の一つだわ。

様々の事象が重なって偶発的に発生する事のある強力な鬼や魔物と違って、血のルーツから力の持ち主を特定できるから、管理しやすく、管理漏れはほとんどないはずだった。
人間のイレギュラーは非常に稀ね。

「・・・この間のあの男・・・」

「魔法使いさんだったら、ちゃんと調べはつきました。古くは西洋錬金術の家系に繋がります。一族の大半は、魔女裁判で処刑されたみたいです」

「そう」

魔女裁判、か。
東雲家と同じ様な西洋の管理機構が管理下にあった多くの魔道に携わる者を虐殺した事件。
秩序を保つためには不確定要素は取り除くのが最良と言っても、気持ちのいい話じゃないわね。

「・・・それで、どう思うの?」

「とりあえず害はなさそうですよ。ただ・・・」

「ただ?」

「・・・・・」


おかしな視線をあたしに向けているすみれ。

「・・・かわいい女の子だったんですよね」

「?それがどうかしたの?」

すみれの顔がますます変になる。
呆れたような、不満なような、諦めのような・・・。

「紫苑様」

「なに?」

「祐一様の傍にかわいい女の子がいるなんて話を聞いてなんとも思わないんですか?」

「?・・・そんなの珍しくもないじゃない」

「いや・・・それはまぁ・・・そうなんですけど・・・・・はぁ」

まだ何か言いたげにしながら、やっぱり諦めたような顔で溜息をついた。
何が言いたいのやら。

「・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・ねぇ」

「・・・はい?なんですか?」

「その子、名前は?」

「・・・・・・・・・・・・むふ」

「・・・何よ?」

不気味な笑い方だわ。

「桔梗、だそうですよ。清楚な感じのおとなしそうな子で・・・」

・・・桔梗、か。
まだ何やら喋っているすみれ。
でもあたしの関心は既に別の方向へ向かっている。

名前とはもっとも短い“呪”。
この世で名をつけられた者はまずその名に縛られる。
同時に名前には言霊が宿り、その人となりを感じさせる。
不思議な感覚を覚えるその名を、口に出して呟いてみる。

「・・・桔梗」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫苑―SHION―
〜Kanon the next story〜

 

第四十二章 夏の終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「?」

「どうした?桔梗」

隣りを歩いていた桔梗が急に立ち止まって空を見上げたので、訝しがって尋ねてみる。
声をかけると桔梗はすぐに何事もなかったような笑顔を見せた。

「なんでもありませんよ。ただ、誰かに呼ばれたような気がして」

「おいおいよしてくれよ・・・、ただでさえこんな所にいるんだから・・・」

そう言って俺は辺りを見渡す。
まず気が付く事は、暗い。夜なんだから当然だ。
そして今俺達がいるのは学校である。

以前の舞の事があるから、今更夜の学校ってだけじゃ別にびびりはしない。
はずだったのだが、まだやっていない夏の定番という事で朱鷺先輩発案による肝試しをする事になった過程で、その場所選びの際の桔梗の言った事が非常に気になって、今まで以上に暗い学校が不気味に見える。

『学校のように様々な思念の集まる場所には、そうしたものが集まり易いんですよ。学校の怪談とか、七不思議という話が生まれたのはそのためだと思います』

なんて事を言われたものだから、あゆなどはすっかり縮こまってしまっている。
無理やり引っ張ってきたけど。肝試しをするっていうのに、こいつがいなくてどうする。怖がる奴がいなきゃつまらない。

「あぅー、なんか暗くて不気味・・・」

「こ、こんなの屁でもな、な・・・いぜ・・・」

真琴と正司もうぐぅほどではないがぶるぶる震えている。
おまえら同じ物の怪の類のくせに何故怖がる?

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

こっちには魂の抜けてるもの約一名。
お化け屋敷で気絶するやつだからな。
どうせここにも先輩が無理やり引っ張ってきたんだろう。

「おい、戻ってこーい、綾香ー」

「・・・・・は!せせ、せんぱいっ!鮫島さんが姉さんの手で昇天を・・・!」

ガツンッ

「はぅ!」

「勝手に殺すんじゃねえ」

「ナイスなギャグだ、綾香。ところで鮫島、何故おまえがここに?」

最近、というか海以来姿を見なかった鮫島がいた。
こんなイベントに自分から進んでくるような男じゃないし、となると・・・。

「朱鷺に捕まったんだよ。あいつがそろそろ戻ってるかと思って様子見に来ただけだってのに・・・ちっ」

相変わらずだな。

さて、今日の肝試し参加メンバーは・・・。

俺、朱鷺先輩、綾香、あゆ、真琴、正司、栞、鮫島、舞、佐祐理さん、桔梗。

他の面々は、まあ、それぞれの事情で・・・。
何人かは話すまでもないだろ。特に約一名は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・貞子だおー」

 

 

 

 

 

 

 

何か聞こえたようだが、気のせいだ。
とにかく大体のメンバーは揃っている。

「よーし、みんな準備はいいわね。ルールは簡単。二人一組になって、私がそれぞれに渡したルートに従って校内を歩いてもらう。それだけよん」

またこういったイベントを企画すると先輩はとてもはりきる。

「ところで先輩、学校でこんな事勝手にやっていいのか?」

素朴な疑問をぶつけてみた。
舞と一緒に暴れてた事のある俺が今更聞くのも変な話だが。

「気にしないで、私が宿直だから」

わかりやすいな。

「・・・納得いきません」

と、静かな声で呟いたのは、珍しく大人しい栞だ。
夏だというのに、ストールは相変わらず装備している。
その下には薄手のランニングシャツのみという出で立ちだが、残念ながら栞では色っぽいとは言いがたい。

「そんな事言う人、嫌いです」

聞こえてたか。

「それよりも気に入らないのはこの組み合わせです!」

バッ、と栞が手を振ってこの場にいる面々を指し示す。
それぞれに先輩が決めたペアと一緒にいる。
即ち、舞と佐祐理さん、鮫島と綾香、真琴と正司、栞とあゆ、そして俺と桔梗だ。

「公平にしたつもりだけど?」

「肝試しと言えば!女の子がきゃー!で彼氏にピタッ、じゃないですか!!」

「うん、その意見には大いに賛成よ」

「だったら私と祐一さんが組になるのが正当じゃないですか!」

「最近ますます発言が大胆になってきてるわね、栞ちゃん。でもそれだと逆に納得出来ない子達がいるだろうし」

先輩がちらっと視線を送ったのはあゆと綾香。
ただし二人ともまたぶるぶる状態になっており、栞と先輩のやり取りは聞いてない。

「あははー、舞、怖いよー」

「・・・大丈夫、佐祐理は私が守るから」

・・・・・なんかちらっと視線の端で見えたな。
ま、あの二人は放っておこう。
あえて説明をしておくと、ちっとも、まったく、これっぽっちも怖くなさそうな笑顔で佐祐理さんが舞に抱きつき、それをこれ以上ないくらいマジな顔で舞が抱き寄せている。
ある意味このメンバーの中でのベストカップルかもしれない。というか、そうだ(断言)。

「まぁ、だからそんなわけだから、わかった?」

「ぇぅ〜、よくわかりませんけど、わかりました」

二人に気を取られているうちに、栞が先輩に言いくるめられ・・・もとい、説得されてしぶしぶながらも引き下がった。

「祐一さん、残念ですぅ」

「とりあえず、あのうぐぅの面倒を見てやれ」

 

「それじゃさっそく、いってみよーかー!」

朱鷺先輩の合図で、肝試しがスタートする。
ちなみに先輩は脅かし役という事で、俺達の知らないところで何かするらしい。
さらに付け加えると、他の連中のルートも知らされてない。

 

「・・・佐祐理、離れちゃだめ」

「あははー、舞かっこいい」

真剣な顔をした舞が佐祐理さんの手を引いて体育館裏方面へ行く。

 

「ちっ、とっとと行くぞこら」

「え?わっ、ま、待ってくださいよぉ!」

いかにもつまらなそうな鮫島がさっさと歩き出すと、慌てて綾香がそれを追って正面の昇降口から入っていく。

 

「い、行くぞ、真琴」

「あ、あぅー・・・」

互いに寄り添うように、それでも若干正司が前に出て真琴を引っ張る感じで中庭に向かう。

 

「はぁ・・・祐一さんと一緒がよかったですぅ」

「う、うぐぅ・・・ぅぐ、うぐぐぅ・・・うっぐぅ・・・」

それぞれにぶつぶつ何事かを言いながらプールの方へ消えていく栞とあゆ。

 

「・・・俺達も行くか」

「はい、ちゃんと守ってくださいね、祐一」

裏口に向かって俺が歩き出すと、桔梗もそれに続いてくる。

「どっちかって言うと、この手の事はおまえの方が専門じゃないのか?」

桔梗がうちに居候するようになって一月弱だが、最初に会った日と同じ様に、こいつには魔を引き寄せる力があるらしい。で、同時にそれを祓う力もあるわけで、幽霊相手なら俺なんかよりずっと頼りになるはずだ。

「そうなんですけどね。ふふふ」

「どうした?」

「ふふ、いえ。ただ、そうした事を言っても、構わず私を守る人がいて」

暗くてよくは見えないが、そう言った桔梗の顔はほんのり朱に染まっていた。
何度か似たような話を聞いているが、彼女には好きな相手がいるっぽい。口振りからすると、恋人じゃないみたいだが、どういう関係の相手なのやら。

「いいのか?そんな奴を放ったまま、俺なんかと一緒にいて」

「あら、それなら祐一こそ、私なんかを傍に置いて、嫉妬する方がいるのではなくて?」

「さあな」

栞や名雪なんかは、そうかもしれないが。
桔梗の態度がはっきり別の奴に向いてるのが見てわかるのか、二人とも桔梗が俺の傍にいても少しも突っかからない。
・・・・・あいつは・・・そういった話には興味なさそうだからな。

「・・・いつも傍にいる・・・」

「?」

「それはとても嬉しい事なんですけど。・・・ちょっと、たまに窮屈なんですよね」

「・・・・・」

「・・・くすっ、だから今回は、黙ってこんなところまで来ちゃいました」

ぺろっと舌を出して桔梗が笑う。
その仕草ががわいくて、改めて桔梗という少女が非常に魅力的であると感じる。
こんな女の子と相思相愛の奴は幸せ者だな。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ちっ、つまらないわねぇ」

朱鷺よ。

せぇーっかく、祐一ちゃんが他の子と仲良くしてる現場を抑えて、紫苑に見せて楽しもうと思ったのにぃ。

・・・・・まぁ、あの子がその手の事に鈍感というか、興味ないっていうのは、姉としてよくわかってはいるんだけどね。
なんかやっぱりこう、姉としては妹をからかって遊んだりしたいわけよ。
いっつも綾香ばっかりじゃ飽きるし。

「この様子じゃ、このまま観察を続けても成果はなさそうねぇ」

肝試しも中盤。
時折学校のあちこちから、あははーだの、うぐぅーだの、あぅーだの、金属音だの、何かの崩れる音だのが聞こえてくる。
ふふふ、私の仕掛けたオートの罠にはまっているようね。
もちろん罠の設置点には複数のカメラを配置してるわよ。

「・・・でもやっぱり生で見た方がいいわよねぇ」

こっちは進展なさそうだし、もう一つの注目株でも見に行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

うぐぅーーーーーーーーーーっ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・まるで犬の遠吠えだな」

月を背負って夜空に叫ぶあゆの姿を想像する。
・・・似合わないな。

「あゆさんって、怖いの苦手なんですか?」

「C級ホラーを直視出来ないくらいな」

以前あゆと映画に行った時、コートを被ったままついに一度も画面を見なかった奴の姿を思い出す。
うん、こっちの方がまさしくあゆあゆだな。

「あら?あれって、朱鷺さんじゃないですか?」

「ん?何してるんだ?」

あれは明らかに何かを覗いている。

「先輩?」

「しっ、今いいところなんだから」

こちらには見向きもせずに何かを食い入るように見ている。
気になったので俺と桔梗も同じ様にして先輩と同じものを見る。

目に入ってきた光景は、鮫島の胸、というか鮫島は背が高いので正しくは腹の辺りに顔を埋めてがっしりと抱きついている綾香、というものだった。

「・・・どういう状況だ?」

「さっきのあゆちゃんの雄叫びに驚いた綾香がついに耐え切れなくなって直輝ちゃんの胸に飛び込んだ図よ」

お約束かよ。

 

「・・・・・」

「・・・ひっく・・・ひっく・・・」

 

鮫島の方は何をするでもなく、あさっての方を見ながら綾香が泣き止むのを待っている。

「直輝ちゃんも反応乏しいわねぇ。もっと慌てるとか、優しく抱きとめるとか、出来ないのかしら?」

「あいつには無理だと思うが・・・」

何しろ紫苑との勝負以外何も考えてなさそうなやつだからな。

 

「・・・おい、いい加減離れろよ。胸の骨が当たって痛え」

「え・・・・・?」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・っ・・・ほっといてください!」

 

ばちぃん!

 

真っ赤になった綾香が鮫島の頬を思い切り張った。
どっちかっていうと、打った綾香の手の方が痛そうだな。

「・・・しかし、綾香も過激になったな、前は人をぶつなんて絶対しそうになかったけど」

「周りのみんなのお陰じゃない?」

「むしろ、周りの連中の“せい”だろ」

大人しいのが綾香が魅力だろうに。
ここの連中に感化させられたらどうなる事やら。

「・・・いや、でもこの姉貴と一緒にいて大丈夫なんだから、平気か」

「ふふーん、それはどういう意味かしらね?祐一ちゃん」

がしっ

ぐりぐり

「痛いぞ、先輩」

こめかみに拳を当ててぐりぐりするのはやめてほしい。

「祐一」

「ん、なんだ桔梗?」

助けてくれるのか思ったが、桔梗はどちらかというと巻き添えを喰らわない位置から声をかけてきている。
結構薄情だな。

「ちょっと席を外しますね」

「?どこ行くんだ?」

「ふふ、内緒です。先に行っていてください」

「?・・・ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桔梗です。

祐一と朱鷺さんと別れて、今屋上に来ています。

「・・・やっぱり、集まってきちゃいましたね」

振り返ると無数の霊の姿が見えます。
これだけの数の霊が近くにいたのに、祐一も朱鷺さんも何ともないんですもの。
普通は霊感などなくてもここまで霊的要素が高まったら普通の人でも気持ち悪くなったりするのに、二人ともすごい耐性です。

「さて、どうしましょう?」

祓ってしまうのは簡単ですけど、それも気の毒ですよね。
理を外れた者達だからと言って、何かを切に願って現世に留まっている方達なのに。

「あら?」

突然、霊達が蜘蛛の子を散らすように逃げていってしまいました。
これは・・・。

もう一度反対側に振り返ると、地面が淡い光とともに人影が浮かび上がる。

「アベル・・・?」

「・・・・・」

「まあ、一ヶ月くらいだったのに、随分と久しぶりに感じますね」

「これくらい離れる事なら、しばしばありますが」

「ふふ、どうしてでしょうね?」

「強いて言うなら、いつもは私の方が動きまわっていましたが、今回のようにあなたが勝手に行動したのははじめてだからでしょうか」

抑揚のない声。
およそ感情の起伏を読み取りにくい、無愛想な喋り方。
だけど、私はそこに確かに存在するものを感じ取る事が出来る。
ちょっと怒ってる、でもそれ以上に、心配しているのを感じられる。
私は、この声が好き。

「心配かけて、ごめんなさい」

「その事はもう構いません。あなたは多くの者達の希望を背負っておられる、時には肩の力を抜くのも悪くないと思い、これまで黙認していました。しかし、少し状況が変わってきました」

「変わった?」

「東雲の手の者にあなたの事を感付かれた可能性があります。そろそろお戻りください」

「・・・そう、ですか」

東雲・・・。

「・・・私としては、会ってみたいのですけど・・・・・東雲・・・紫苑さん」

「今はその時期ではありません。まだあなたの事を東雲に知られるわけにはいきません」

「・・・・・そうですね。わかりました、帰ります」

「では・・・」

「今夜は待って。お世話になった方達に挨拶もしたいですし、明日の朝の電車で街を離れますから、迎えに来てください」

「・・・承知しました。それでは明日・・・」

「アベル」

「はい」

「・・・迎えに来てくれたのがあなたでよかった」

「・・・・・」

「おやすみなさい、私のウィザード」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏休み最後の日の朝。
俺は駅のホームにいる。

「また随分と急だな。昨日までは一言も帰るなんて言わなかったのに」

「すみません。私っていつも突然思い立つんですよ。ここに来た時もそうでしたし」

昨夜肝試しから戻ると、桔梗が明日、つまり今日家に帰ると言い出した。
家というのはつまり、桔梗の本当の家という事だ。

「それにしても、なんだってこういう見送りはいつも俺だけなんだろう?」

「?」

「いや、この前紫苑が実家に帰るって時も駅まで見送ったのは俺だけだったんだよ」

一応連絡したらみんな駅前で集まって見送りはしたんだが、ホームまで来たのは俺だけ。
理由は桔梗の指名による。

「で、何だ?」

「大した事じゃありませんよ。みなさんとの縁が出来たのも、あの日祐一と会ったからですし。ここでの私はあなたと共にありましたから。それと・・・」

「それと?」

「・・・いえ。また、そう遠くないうちに来たいと思ってます」

「おう、いつでも来いよ」

「はい、ごきげんよう、祐一」

 

紫苑がいない間、夏の短い間だけいた少女、桔梗はこうした夏の終わりと共に去っていった。
彼女と意外な形で再会する事になるとは、今はまだ知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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すみれ 「紫苑・すみれのあとがきコォーーーナァーーーーーーッ!!!!」

紫苑 「・・・・・」

すみれ 「ふっふふふふ」

紫苑 「・・・・・」

すみれ 「ふふふふふふふふふふ」

紫苑 「・・・・・」

すみれ 「ふふーふふふーふふふふふほほほほほほほ」

紫苑 「・・・・・」

すみれ 「ふふ・・・・・・・・・そろそろつっこんでくださいよ〜」

紫苑 「何が?」

すみれ 「はぁ・・・・・。紫苑様は何も感じないんですか?」

紫苑 「何を?」

すみれ 「つまりですね、We are bP、って奴ですよ!他の連載を脇に退けて、あくまでここのメインSSの座にあるのはこの話なんです。私達の話なんですよ。結局作者は私達に頼るしかないって事なんですよ!」

紫苑 「そう」

すみれ 「嗚呼、優越感」

紫苑 「・・・・・ところで・・・」

すみれ 「はい?」

紫苑 「今回でこのコーナー最後だそうよ」

すみれ 「は?・・・・・Why?」

紫苑 「理由は次回以降で・・・・・じゃあ」

すみれ 「へ?えぇ?どうしてですかぁー!?」