紫苑―SHION―
〜Kanon the next story〜

 

番外編 すみれの解説コーナー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、みなさまおはこんばんちはございます。

あ!いけません、キャラが違いましたね。
どうもみなさま、高梨すみれです。

作者さん何やら試行錯誤の末、新ネタが浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返し、結局このSSの再開を決めたらしいです。

そこで!

ここまで二十四章の間にすっかり増えてしまったオリジナルキャラやそれにまつわる設定等。
そろそろ混乱している方もおられるのではないかと思い、この度私高梨すみれがそれらを一気に解説してしまおうと言う事になりました。

ま、言ってしまえば、再開までの繋ぎですね。

しかし!このSS「紫苑」をもっともっと楽しんでもらうため、その魅力をたっぷりと紹介したいと思います!
たとえ魅力がないと言われたとしてもめげません!

・・・ところでみなさん、私の事は当然ご存知ですよね。

はい?知らない?

うるうる・・・めげそうです。

とりあえず、おいおい自己紹介しますので、ちゃんと憶えてくださいね。

それでは、まずは主要メンバーの紹介と、それぞれの方の簡単なコメントをお送りしまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

東雲 紫苑 (しののめ しおん)

このお方を知らずしてこのSSは語れません!ご存知この話のヒーローでありヒロインであらせられるお方です。御歳十七才になられますが、とある事情から学校等には通っておりません。東雲家の次期当主となられる方なのですが、今は本家を離れて北の方で姉の朱鷺様、妹の綾香様と共に暮らしてらっしゃいます。東雲家に関しては後ほど詳しくお話しましょう。基本的に必要以上の事は喋らず、日がな一日ぼーっとしてらっしゃるのがお好きです。武に秀で、その道においては東雲家はおろかに本中、いえ世界中探しても及ぶ者なしとまで言われる天下無敵の使い手であり、東雲家家宝たる御神刀村正を扱えるただ一人のお方。その力は神にも及ぶと聞き及びますが、昔からお仕えしている私でさえ、その真のお力を見た事はありません。ですがそんな事はどうでもいいですね。とにかく紫苑様は、雪の様に真っ白で長く綺麗な髪と、ルビーの様に輝く真紅の瞳、そして誰にも負けない美貌を持った天女の様な方です。お声もとっても綺麗なんですよ。ここでコメントを・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・・いただけませんでした。本当に余計な事は話さないので。でも最近よくお話になる様になられました。後、普段はボーっとしてますが、時々シリアスモードになるんですよ。私としては普段の紫苑様の方が好きですけど。

 

 

東雲 朱鷺 (しののめ とき)

続いて紫苑様の姉君です。特殊な力を伝える一族たる東雲家に生まれながら、一切の力を持たなかったゆえにおちこぼれと呼ばれ、紫苑様の姉というだけで形の上のみ優遇されていた方です。さぞ窮屈だったのでしょう、まだ幼い頃に家をお出になって、単身アメリカへ渡ったそうです。その当時の事はよく存じ上げませんが、そこで思い切り自由人としての生き方を学んだようで、お戻りになった時には大層奔放なご性格になられていました。戻ってからもほとんど本家には寄り付かず、一人気ままに生きておられた様で、高校と出られた頃には今度はヨーロッパに行ったそうです。とにかく、ご幼少の頃より天才的な頭脳の持ち主であられたらしく、それが長所でも短所でもあったようです。今ではそれを生かして、二十歳の身で高校教師をされています。ついた仇名は、超天才破天荒教師とか。コメントです。

「どーもー、朱鷺ちゃんよん。まぁったく本家の馬鹿どもは、この才色兼備の私を捕まえてなぁにがおちこぼれよっ。これだから古い人間は嫌なのよね。あー、本家の事なんて口にしたくもないわ、別の話しよ。とにかく今は楽しいからそれでいいわよね。紫苑がいて、綾香がいて、祐一ちゃんがいて、かわいい生徒達に囲まれて・・・あー、これも駄目だ。しんみりしちゃうじゃない。そうだ!ここは是非とも一緒にアルキメデスの残した業績についてじっくり語りあ・・・・・ぷつっ」

はい、この辺にしておきましょう。・・・この後五時間くらい法則がどうとか公式がなんだとか言う話をされていましたが、はっきり言ってちんぷんかんぷんでした。こういう方なんですよ。でも、私としては、妹想いのいいお姉さんだと思いますね。個人的見解ですが。

 

 

東雲 綾香 (しののめ あやか)

朱鷺様、紫苑様の妹君です。非常にインパクトの強いお二人の姉をお持ちになったゆえに、どうしても印象が薄いようです。ご性格もあるのでしょうね。朱鷺様が前へぐんぐん出るタイプで、紫苑様が押しも押されもせぬ方とすると、綾香様は押されて下がるタイプでいらっしゃいますから。特に秀でたところがあるわけでもなく、よくも悪くも平均的で、ご本人はそれを気に病んでおられる様です。本当はとっとも礼儀正しく、かわいらしい方なのですが、なかなかその魅力に気づく御仁もいないようで。同年代の人達からは、よくいじめにあっていたようです。理由は色々あったようですが。ですがもう高校一年生でありますし、今はご友人とも楽しくやっておられるようです。きっと将来はお二人の姉君に似て美人になられるでしょうし、後はご自分に自身を持てばいい事ありますとも。でも今は無理そうですね・・・、コメントは一応聞いて来たのですが。

「・・・あの・・・えっと・・・東雲・・綾香・・・です。・・・そのぉ〜・・・・・将来は、姉さん達みたいないい女に、なりたい・・・です・・・・・はぅ・・・。あ!でも、朱鷺姉さんみたいにだらしないのは、ちょっと・・・。はぁ・・・きっと平凡な私には平凡な夢がお似合いですよね。普通にお嫁さんになって、家族と幸せに暮らせた・・・いい・・です。・・・え!?相手・・・ですか?そそそそそっ、そんなの、まだ、わからない・・・です・・・・・はぅ〜・・・」

この後、赤面して走っていかれました。恥ずかしがり屋でいらっしゃいます。しかし、姉君様方のいいところを学ぶのはいいですが、紫苑様の社交性のなさや朱鷺様のグータラぶりがうつらないでほしいものです。それと、綾香様はしっかり者ですから、きっといいお嫁さんになるでしょうね。

 

 

 

 

 

はい、物語の中心となっている東雲三姉妹のご紹介をさせていただきました。
続いてはその他の中心人物達、即ちKanonのメンバーのコメントを一気に聞いて参りましょう!

 

相沢 祐一 (あいざわ ゆういち)

「相沢祐一だ。悩める青少年とでも憶えておいてくれたまえ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰もつっこまねぇし。主役のはずなんだが、どうにも周りに流されてばかりの日々な気がする。特にあの三人が来てから色々慌しいし。でも、ま、楽しいけどな。終わり」

 

美坂 栞 (みさか しおり9

「祐一さんに次ぐ二番目・・・・・これはもうこの私がこのSSのメインヒロインである事が決定事項である事を示しているのですね!申し遅れました、美坂栞です。元は病弱な悲劇のヒロインでしたが、おかげさまで今では祐一さんの恋人(未定)としてドラマチックなハッピーエンド目指して突き進んでいます。綾香さんという友達も出来ました。もっとも祐一さんの事に関しては綾香さんもライバルですけど。でも、最大のライバルはやっぱり紫苑さんですね。絶対負けません!」

 

水瀬 名雪 (みなせ なゆき)

「う〜、最近わたしの出番全然ない気がするんだよね。水瀬名雪だよ。祐一のいとこだよ。ほんとはここで恋人だよって言えたらいいのにな。祐一の周り、女の子ばっかりで、このままじゃ恋人はおろか二号さんや三号さんすら危ないよ。どうしたものだろう?お母さんに相談しようかな?」

 

月宮 あゆ (つきみや あゆ)

「うぐぅ・・・祐一君に告白したのはいいけど、あまり関係進展してないし。あ、僕は月宮あゆだよ。うぐぅ、祐一君、栞ちゃんとばっかり仲良くしてる気がするよ。紫苑さんもいるし、このままじゃ僕のそんざいかちが消えちゃう?うぐぅ」

 

美坂 香里 (みさか かおり)

「美坂香里、栞の姉よ。別にあたしは他に言う事なんてないけど・・・は?北川君との関係?ノーコメントよ」

 

沢渡 真琴 (さわたり まこと)

「あぅ?沢渡真琴だけど・・・あぅ〜、お腹空いたなぁ・・・正司と肉まん食べに行こ」

 

天野 美汐 (あまの みしお)

「天野美汐です。・・・すみません、こういうのは苦手で・・・これで失礼します」

 

川澄 舞 (かわすみ まい)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・食事中)

 

倉田 佐祐理 (くらた さゆり)

「あははーっ、倉田佐祐理です。佐祐理は舞とどこまでも一緒ですよー」

 

水瀬 秋子 (みなせ あきこ)

「水瀬秋子です。ところで、ジャムはいかがですか?」

 

北川 潤 (きたがわ じゅん)

「北川潤だ。たぶんあの学校で相沢のやつに名前を憶えられている数少ない男だと思う。まぁ、そんな事はどうでもいいな。は?美坂とはどうって、あいつとは別になぁ。おっといけね、バイトがあったんだ」

 

久瀬 俊之 (くぜ としゆき)

「久瀬だが。生徒会長として忙しいから、またにしてくれないか」

 

 

 

 

 

うーん、まともなコメントになってない人がほとんででしたね。
では今度は、ちょっと特殊な固有名詞の説明をしていきましょう。
読み方で混乱した方もいらっしゃった様ですし。

 

 

東雲家 (しののめけ)

古い歴史、と言っても千年には満たないですが、を持った特殊な力を代々伝えてきた家です。家の者なら誰でも何かしらの力を持っていますが、それでも昔に比べたら大した事ないようです。今ではどちらかと言うと、膨大な財産と、政界にまで通じる人脈を持った大財閥と言った方が正しいですね。

 

東雲本家 (しののめほんけ)

読んで字のごとく、東雲家の中心です。山脈丸ごと東雲家の土地という場所の中心に城の様に多いな屋敷がありまして、麓まで車で一時間です。

 

東雲神村正 (とううんじんむらまさ)

東雲家の象徴たる御神刀です。妖刀と名高い刀を打つ村正の作ですが、そう呼ばれるのは凄まじい力に使い手がついていけないから。この東雲神にしても同じで、代々これを扱える者だけが当主になれたと言われています。現在の持ち主は紫苑様です。

 

東雲神宮宗家 (とううんじんぐうそうけ)

神を祭る特殊な力を受け継ぐ家系の名。東雲家とは正しくはこれの事です。今のところは、宗家を継いだ者が本家の当主にもなるようになっています。

 

東雲真明流 (とううんしんめいりゅう)

今のところ作中に名前は出てきませんが、紫苑様の武術の流派がこれです。もちろん紫苑様は免許皆伝。同じく私も皆伝ですが、そこには雲泥の差がありますが。武芸十八般全てに通じる無敵の流派です。

 

紫苑様はじめ、東雲家の人間ならば誰でも持っているもの。それ以外にも時々持ち主がいるそうです。たとえば舞さんですね。昔はもっとたくさんいて、東雲家はそれらの管理をしていたらしいです。具体的にどういうものなのか、力を伝えている本人達にもよくわかっておらず、紫苑様によれば、人の想いが具現化するもので、本来は人も生き物も誰でも持っているものだそうです。私も扱えますが、よく知らないんですよ。ただ、強すぎる力、扱えない力は、時として不幸も招くと言います。逆に使いこなせば奇跡も起こせる素晴らしいものでもあるんです。

 

 

 

少しはお分かりいただけましたか?
読み方に関して、「東雲」は基本的には「しののめ」です。
ただし、東雲神村正、東雲神宮宗家、東雲真明流の場合は「とううん」となります。
憶えておいてくださいね。

では引き続き、その他のオリジナルキャラの紹介といきましょう。

 

 

 

高梨 すみれ (たかなし すみれ)

はい、私です。紫苑様とは幼馴染ですが、今は身も心も捧げたメイドです。歳は十八で、紫苑様より一つ上ですが、紫苑様が早生まれなので学年としては一緒ですよ、二人とも学校行ってませんが。一応東雲家の分家の娘に当たりますが、そんな事はどうでもよく、ただ紫苑様というお方に仕える事は私の全てです。あ、でも車乗り回すのも好きですよ。あ〜、時速三百キロでぶっとばしてみたいな〜・・・。はっ!脱線しました。とにかくこういう者です。憶えてくださいましたか?

 

鮫島 直輝 (さめじま なおき)

いわゆる不良というものですね。確か歳は十八でしたね。喧嘩に関してはそれなりに強いですが、所詮紫苑様の敵ではありません。いい加減諦めたらいいでしょうに。本当のところは紫苑様と綾香様のどちらが気になっているんでしょう?

「鮫島直輝だ。紫苑はこの俺様が倒す!」

無理ですね。次ぎいきましょう。

 

神城 正司 (かみしろ まさし)

真琴さんと同じ、妖狐の子供ですね。昔美汐さんの下にいたそうで、しばらく振りに戻ってきて、今も真琴さんともども一緒に暮らしているそうです。あんまん好きのかわいい男の子でしたよ。狐さんですから、年齢不詳ですね。

「あぅ・・・おいらの名前は神城正司。それよりも腹減ったなぁ・・・真琴とあんまん食いに行くか」

ものみの丘の妖狐というのはみんな食い意地がはっているんでしょうか?

 

瑞葉 (みずは)

ものみの丘の妖狐の長だそうです。いわゆる土地神と呼ばれる存在にも等しいお方ですが、紫苑様とは対等な立場でのお付き合いをしていらっしゃるようです。紫苑様ご自身ものみの丘がお気に召したようで、よくお二人でぼーっとするのが趣味なのだとか。残念ながら神様からやすやすとコメントはいただけませんでした。残念です。ちなみにご年齢も不明です。狐が妖力を持つには最低百年は必要だそうですから、少なくともそれ以上との事です。

 

東雲 宗一郎 (しののめ そういちろう)

東雲家現当主様の御嫡孫であられる方で、紫苑様のいとこに当たります。御歳二十八才だったはずです。現状において、東雲家のほとんどの事を仕切っている、事実上のナンバー2ですね。形の上では次期当主として紫苑様の最大のライバルであられますが、ご本人が紫苑様を立ててらっしゃるのでその間での争いはないのです。その立場上、普段は冷徹な仮面を被っておられますが、根はいい方です。ちなみに、紫苑様にプロポーズをするも、十二連敗中。お忙しいので、コメントはありません。

 

葉月 淳治 (はづき じゅんじ)
東雲 忠宏 (しののめ ただひろ)

どっちも東雲家の一族の方で、一応継承権は持っています。もっとも紫苑様の相手になるものではありませんし、宗一郎様が相手でも月とすっぽんですね。淳治様は医者、忠宏様は建設会社に勤めてらっしゃいます。

 

ウィザード
クロウ
アーマーナイト

紫苑様や舞さんを仲間に引き込もうとした謎の能力者集団の人達。クロウという蛇男には、私の愛車を傷つけた報いをたっぷり受けてもらいましょう。アーマーナイトさんは紫苑さんに全力で立ち向かった姿勢に敬意を表して、それなりの扱いをしましょう。問題は逃げたウィザードですね。あの男、紫苑様の相手ではありませんが、私では敵わないほどの強敵でしたし、まだ他に後ろ盾がいそうなんですよね。これから先、またやってくるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、いかがでしたでしょうか?
大分このSSの事がおわかりいただけましたか?
でしたら、この先の展開も楽しみにしていてくださいね。

あれ?これはこの先の台本・・・。

ふむふむ

ほうほう

えぇーっ!?こんな展開が!?

え?何があったのかって?
それを言ったら先を読む楽しみがなくなってしまうじゃありませんか。

早く読みたいですか?

なら、作者さんを締め上げて書かせましょう。
ええ、二三日以内に次の話を書き上げるように。

 

ではみなさま、これから先も、人の想いが起こす奇跡の物語、「紫苑―SHION― 〜Kanon the next story〜」をよろしくお願いします。

失礼いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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