システィーナ礼拝堂でのハプニングというのは、実は写真撮影のことなのです。
システィーナ礼拝堂は入り口から人が溢れておりましたが、中に入ると堂内は人で埋め尽くされておりました。後で考えてみると観光客の入り口は祭壇側の壁向かって右端の入り口から入るようになっていてそこは堂内より少し高くなっておりました。ですから礼拝堂に入ると堂全体が見渡せて人が溢れておりました。するとどうでしょう多くの人がカメラやスマホで堂内の写真を撮っているではないですか。祭壇の付近には制服を着た監視人も数人おりましたが特別
注意も警告もしておりません。これは何らかの特別な日で撮影可になっているのだと勝手に解釈してしまって私も撮影してしまいました。集合場所に着いてガイドさんに聞いたら
「私も気になって監視人に確認したら、人が多すぎて警告にもいけないし、礼拝堂内で大声も出せなくて収拾がつかなくなったと言ってました。私も長くガイドしてますけどこんなことは初めてです」と言うことでした。
あっちゃ〜、ダメじゃん そもそもここだけが撮影禁止なのは特に重要な神聖な場所であるからで、宗教的な意味合いでの禁止なのでしょう。ちなみに法王を選ぶ選挙はここで行われるということでした。
う〜ん 先方から見れば異教徒の蛮行、日本人の恥さらし と言うことになってしまったのだ。
さてそこで困ったのが本稿である。当然現在も撮影禁止であろうし、犯罪ではではないとは思うが、大きなルール違反であることには変わりない。ルールと言うよりモラルの問題か。そんな写真を掲載して良いものか。筋道としては掲載しないが正しい道であるし、真に清廉な人であれば掲載しないを選ぶであろう。・・・・しか〜し、たびたび本HPでもボロを出してきた無節操のハヤカ、写真小僧から写真ジジイに進化したとは言え、見せたがりの本質は変わらず「掲載する」を選んだ。それでも気が引けるのでサブファイルとして控えめにとガキの言い訳をしたのである。
また、考え方によっては、宜しくない偶然ではありますが、たまたまこのような場に遭遇したと言うことは神の思召しであったのかも知れないという思いもあります。
現地でじっくりと脳裏に焼き付けたつもりでも記憶は薄れる、写真記録には及ばない。画像を拡大して思ったが礼拝堂のとてつもなく高い天井まで続く壮大な絵画やその天井に描かれた絵は肉眼ではディテールまでは見えないが、こうして詳細に鑑賞できるのです。
このHPには営利目的も商業的意図も一切ない純然たる私的なものですから、せっかくの画像、このHPをご覧いただいている絵画美術に興味のある方の鑑賞や、かつて訪れた方の感動を甦らせるために、掟破りであることを承知の上で ご披露させて頂くことにしました。 お許し下さいアーメン
ペルジーノ 「 聖ペテロへの天国の鍵授与 」
ミケランジェロの天井画
下から 「アダムの創造」 「イブの創造」 「アダムとイブの原罪とエデンの園からの追放」
下はその拡大図
ミケランジェロ 「 最後の審判 」
中央は審判を下すキリスト、画面左側は天国、右側は地獄。
肉体の表現はミケランジェロの彫刻のようなリアリティ溢れた筋肉一つ一つの動きまで描き切ったものでその迫力に圧倒される。しかしながら左端中央に描かれている女性、母子と言うことだが、この描き方には違和感を覚えてしまう。筋骨たくましい男性の肉体に取って付けたような乳房、ミケランジェロは男性の肉体は観察し尽したようだが、女性の肉体は見たことがないのではないだろうか。
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システィーナ礼拝堂の内部
ミケランジェロが精魂を傾けて描いた天井画。
写真奥が祭壇
コジモ・ロッセり 「 最後の晩餐 」
ヴァチカン美術館 システィーナ礼拝堂 特別編
洗礼堂
ドゥオーモ広場
都 市