イタリア旅行記
2016年7月27日〜8月5日
 
コロッセオはここから眺めただけ。
中に入って闘技場の遺構が見たかった。
「ベンハー」や「グラディエーター」に思いを馳せながら。
この日の夕食は本格ピッツァでした。美味しかったー ワインもGoodじゃー。
失敗写真
泉の後ろの宮殿を撮ったら泉が写ってな〜い
スペイン広場の船の噴水
「ローマの休日」のスペイン階段は工事中で閉鎖。
ローマの歴史地区にも入らず、車窓から。
ローマ(8日目)

コロッセオへの路
K ローマ・ナポリ 編
イタリア旅行記も最後になりましたが、ローマとナポリというイタリア旅行では欠かせない都市でありますが、このツアーでは期待外れでした。ローマはヴァチカン市国がメインでローマは主だった所をササッと回るだけ。ナポリはカタログの上では連泊するので大いに期待していたのですが、都市巡りのハブとしての連泊であってナポリを堪能するためのものではありませんでした。ホテルを早朝に出発して遠方の地方都市、観光地に行って夕刻に戻るという強行軍で、当地は車内観光とかだっのです。本編が最終回でありますので、今回の旅行の総括をと思っておりましたが、そんな訳で、熱が入らず延び延びになりました。

ローマもナポリも 「行くことは行きましたよ。見ることは見ましたよ」 という程度でじっくりと味わった所がありません。大変残念です。特にローマはヨーロッパ南部からアフリカ北部まで支配した古代ローマ帝国の遺跡、遺構には特別な思いがありましたが、ローマの歴史地区は全くのスルーで失望しました。目にしていないので定かではありませんが、今回のイタリア旅行で12〜15世紀に繁栄した都市を中心に観光してきて、それらの多くの建造物、装飾品は王朝が変わるたびに旧時代の遺跡や遠征先の遺跡から調達したものが多く、旧時代の遺跡は見るべきものが残ってないのかもしれないという思いもあります。それでも 「全ての道はローマへと続く」 と言われた古代ローマ帝国は歴史上の大ロマンでありますから、廃墟であろうと身を置いて見たかったのです。

今回のイタリア旅行ではローマが 8日目の現地最終日で、翌日は帰路について日付変更線を越えて日本に着いたら10日目ということでした。ローマは残念でしたが 「華のイタリア」 という観点では十分満喫できた旅でした。
実はこの旅行は娘と行ってきました。家は家内と二人暮らしなのだがワンコとニャンコがいて、ニャンコのシロ(白)ちゃんが老齢で具合が悪く介護中なので二人で出掛けるわけにもいかず、家内は残ることにしました。彼女は1年程前にお友達のおばちゃん達とスペイン旅行をしてきて、私が10日間のお留守番をした経緯があったので多少悪いと思ってるのか、私が 「また具合悪くなって行き損なうと悔しいからイタリアだけは行きたいな〜」と言うと 「ああ行ってらっしゃい、歳なんだから早くしないと段々大変になるわよ、お友達と行って来たら良い、彼女でも構わないわよ」 と言う。 

男共というのはおばちゃん連とは違ってそう簡単に「イタリア行こか」「うん行こう」 とはならない。 彼女ね〜 10年前なら何とかなったけどね〜・・・  ということで、三人の子供のうち一人独身の娘がいるので 「イタリア行くか?」 と言うと 「行きたい!」 でも会社10日も休み取れるかなーと心配する。 会社勤めではさもありなん。う〜ん色々考えて作戦を授ける。
会社は神田の老舗中堅会社、娘は勤めも長く時々社長の営業にも秘書的に同行することもあるらしい。それなら「機会を見て上から攻めろ、下からでは関所が多く途中で引っ掛かるから」 「それでダメなら会社辞めて帰ってこい!」 と言ってやると実践したようで役員会でトップダウン問答無用の大成功。病弱な(?)父親の付き添いでイタリア旅行と相成った次第であります。

ツアーでは同行の皆さんには「娘さんと海外旅行ができるなんて羨ましい」 「どう育てたら一緒に旅行ができるの?」などと聞かれてなかなかの気分でしたよ。でも最初の食事会までは 「町工場のエロ親父が若い娘連れて来やがって」って思ってたと言われましたけどね。「うん、ホントは彼女の方が良かったんだけどね、今いなかったんですよ」って答えたら娘にドツかれた。

この娘は 女−女−男 の我が子の次女。私の世代の子供の数は二人が標準的な数でしたが、女−女 と来てどうしようか迷ったのですが親としては男の子も欲しかったので三人目にチャレンジ 男の子を授かりました。そんなことで子供の話題の時に 「二人で終わりにしたら後悔すると思って三人作りましたよ」 って良く話してたんですが、それを聞いていた娘は 「私は望まれない子だ、いらん子」 だったんだと思ってしまってトラウマになっていたようなのです。私も当時は会社人間で子育ては家内にまかせっきりで、夏休みのキャンプ、冬休みのスキー各1 くらいのサービスだったので、「お父さんは私が可愛くないんだ」 と思っていたらしい。 だからこの旅行は嬉しくて嬉しくて堪らないと言う。

ありゃー、そうだったのかー。この子はそんなせいか、やや内向きで思索的なので、大人になってからは結構深い話も出来て良い関係で楽しかったんだがなー。大人になっても心の傷は消えなかったんだなー、可哀そうなことしたなー。親の何気ない言葉も子供の心を傷つけてしまうということをこの歳になって教えられた。でもこうして娘が心の内を吐露してくれたので死ぬ前にリカバリーが出来て良かったなーとしみじみ思っています。「大人になってからは子達の中では お前と一番話をしてるし楽しいよ、人生から、芸術から、社会から、会社のことから何でも話が通じる貴重な人間だよ。子供が可愛くない親などいるかよ」

今回のイタリア旅行、憧れの「華のイタリア」 を満喫出来たことも良かったけど、娘の心の傷を癒してやれたことが望外の喜びとなった旅でありました。

あとがき
ナポリ(6日目7日目泊)は特別に観光したところはなし、全て車窓観光。「車窓観光」と言えば聞こえは良いが、観光と思ったら大間違い。
ただ、そこを通るだけなのだー!(怒り)
夕食が終わると外は夜だった。
夜のナポリは良い雰囲気でした。

でも夜のナポリの「単独行動はダメよ」
ってガイドさんに釘を刺された〜
やや危険だって。
ナポリ港は国際港湾で
こんな豪華客船が入港する
大きな港でした。
ここも観光で来た訳ではない。
ナポリ港から船でカプリ島に渡るのに港で船待ちをしてる時に目の前にあっただけなのだ。

 

ヌオーヴォ城
ローマでは色々と期待外れがあって気落ちしたのか、集中が切れていたようで、納得できる写真は一枚もないのだ
トレビの泉には人が溢れていた。
ローマのランドマーク
 「ヴィットリアーノ」
コンスタンティヌスの凱旋門
市内観光
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