立山黒部アルペンルート



一日目はバスで白馬温泉に向ってひた走り。
2日目、10月7日、7時50分、白馬温泉出発。大町に向かう。

真っ白な雲間から澄み切った青空が覗く。
大町市の扇沢トロリーバスステーションに着く頃には
紺碧の空に白い雲が輝き、眩しいくらい。

バスは「黒部の太陽」の舞台、黒四ダム大町ルートのトンネルをひた走る。
トンネルを抜けると黒部ダム、海抜1470m。

紅葉はまだだ、やっぱりなー・・・・がっかりしたのだが・・・・・






黒四ダムから立山連峰を望む

黒部ダムを渡り、対岸のケーブルカーのりばへ。
このケーブルカーが面白い、いや面白くない。
全区間トンネルじゃー!





到着すると、黒部平の広場。海抜1828m
360度グルリ見渡せる。
ここは紅葉が始まったばかり、背後の立山連峰は見事に紅葉。
南側の遠くの山々はまだ緑。

空はあくまでも青く、陽射しは暑いくらい。
「こんなに澄み渡る日は年のうちでも何日もないんですよー」
という説明、本当に素晴らしい天気だった。

ひとえに、私くしめの日頃の精進の賜。・・・フォッフォッフォ!





次は中腹に見えるロープウェイ終点、
「大観峰」 海抜 2318m。




ロープウェイから見る鹿嶋槍ヶ岳
眼下、目前は紅葉真っ盛り。



「大観峰」につくと、そこは別世界

空はあくまでも青く、紅葉真っ盛り。

我らジジババ連 大感激!

「冥土の土産に仏様が晴れさせて下さったのじゃー、ナンマイダナンマイダ」

全員大笑い。

元気全開のジジババ連、いつ順番が来ても可笑しくないのに、まったく他人事。

この極楽風景とくとお楽しみ下さい。





画像左下に蛸が!!・・・・・・珍種 「高山蛸?」・・・うんにゃ、「アカン蛸」。




大観峰での風景を満喫して、ロープウェイで降りるのかと思ったらさにあらず、
なんと立山連峰のドテッ腹を貫通してトンネルがあるのだ。
またしても全区間地中のトロリーバスの旅。
終点は立山連峰の反対側富山県になる「室堂」、海抜 2450m。



こちらもまた、別天地。
海抜 2450mのアルペンルート最高到達点。
縦断ばかりでなく、ここを目的地とする観光客も多いため結構な賑わい。





この景観は、まさに神秘的とも言えるレベルだ。




みくりが池


これから下って富山県側に降りる。

ここは普通のバス区間。

下るにしたがって風景は緑を増してゆく。




天狗平、弥陀ヶ原、この路線は冬季は豪雪。
10数mの雪の壁で有名な所である。
平坦な所であるが、ここでも1700m以上の高さ。

このバスで海抜 977mの美女平の駅まで行く
1000m前後のエリアは、原生林地帯。
杉の巨木がそちこちに見える。
千年杉は屋久島だけではなかった、この辺も開発以前は古代からの
原生林であったことを物語っている。

美女平で終わりかと思ったら、更にケーブルカーで降山する。
これまた、地中のケーブルカーである。
黒部川流域の電源開発は大正時代から行われて来たと言うことだが、
いかに遠大なプロジェクトであったことか思い知らされた。


富山平野に下りて次の宿泊地、黒部渓谷の入り口、宇奈月温泉に向かう。

遥かに立山連峰、北アルプスの山々を眺め、
幾重にも折り重なる山並みを見通すと、小さいと認識する「日本」も広いんだなーと感じる。

遠望するほどの山のない関東平野のど真ん中にいると、
山々が延々と重なる風景に、むしろ広大さを感じてしまうようです。

それにしても我がジジババ連の過ぎ行く所、次々と雲が湧くようだ。



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