染付 富士山図七寸皿
江戸後期 径21.6cm 高3.3cm 
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

お正月展示は私のお気に入りのお皿で 「一富士 二鷹 三茄子」 と洒落てみました。

世界経済に暗雲が垂れはじめた昨年、今年はこのお皿の青空のように澄み渡ってもらいたいと願わずにはおれません。
現在の経済状況は先の見えない深刻なものでありますが、せめてもの「縁起もの」で世の中の元気と皆様の幸運を祈念いたします。

またこの企画が皆様の初夢の誘引剤となることがありましたら、この上ない望外の喜びであります。
このお皿は富士のバックに澄み渡っている青空に魅了されて手に入れました。
呉須の発色が素晴らしい、見込み絵は典型的な後期の絵柄ですが、器形の作行き呉須の色合いから
天明から寛政のものと判断しております。

先日TVで雲海に聳える富士の映像が流れていたが、まことに神々しく、まさに霊峰富士の佇まいでありました。
自分も「歳」かなー、と思わなかったわけでもないのですが、古代から崇拝の対象され、
縁起ものの代表とされていることに素直に頷けてしまいました。
「日本に富士山があって良かったなー」と単純にそう思えたのです。
 
2009年元旦

ところで「二鷹」と「三茄子」ですが、数少ないコレクションですので一度に3枚ご披露してしまっては
たちまちネタ切れとなりますので、2月の二、3月の三といたします。

  

力強い鷹図 と リアルな茄子図 がお気に入りポイントです。




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