私は椿が大好きである。
花苑の庭にも十種類くらいはあるだろうか。特に集めたわけではないのだが、なんやかやの折に増えてきたものである。
「椿」は日本古来の花木であって、古代から日本人には馴染み深い樹木であったようである。
したがって、古くから絵画や工芸品のモチーフとされてきいて、骨董・古美術の世界でも多くの作品がある。
椿文の初期伊万里は染付けに興味を持って以来、憧れの一つであったので、小品といえど非常に満足している。
生掛けであるが発色のよい良質の呉須が使用されているようなので、これもまた初期から藍九谷に移行する時期の作と判断している。
2005/2/1 |
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裏銘 |