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大ぶりの染付六角香炉です。 祥瑞手の耳つき香炉ですが側面 6面のうち隔面 3面は染付窓絵松竹梅となり、 残りの 3面は釉抜きの磁胎陽刻山水文となっております。 この技法の作品は 以前「飾って愉しむ」のところで紹介した、三田青磁の茶入れと同じ もので、あれ以来お気に入りの作風の一つでした。 今回は染付作品のものですが、同様に存在感のある堂々とした作品であります。 蓋の上の唐獅子、祥瑞の文様もしっかりした出来であります。 少し気になるのは、磁胎陽刻の面の色が非常に薄く磁胎のままのようにも見えます。 蓋と香炉開口部の当たり面には鉄がかかり褐色に発色しております。 磁器なので磁胎表しでもこの色はあり得ないので薄い鉄はかけてあるのだろうと思います。 窯業の技術的なことは分かりませんのであくまでも推測ですが。 ヤフオク購入品ですが、購入時作品詳細がなく産地も作者も不明です。 印象としては明治期以降のの京焼かなと思っております。 裏に二重角に「梅」の銘がありますので後日調べて見ましょう。 2021. 9. 1 |
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蓋の獅子 窓絵は「松」「竹」「梅」 |
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陽刻山水 |
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