染付  蔓唐草花鳥文大皿
幕末明治: 頂径54.3cm  高8.2cm


明けましておめでとうございます。
コロナ禍中の新年となりましたが、皆様におかれましては用心に用心を重ねてられまして
お健やかにお過ごしいただきますようお祈り申し上げます。

尺八寸(54cm) の花鳥文大皿です。
この様な大皿がどの様に使われたのか想像もつきませんが、昔の宴席では
盛合せ皿として使用されていたのでしょうか。 それとも、私は床飾りとして使っておりますが、
そのように飾り皿として作られたものでしょうか。

蔓唐草で縁取りをした見込一杯に梅、牡丹、菊を生け花のごとく描き
小鳥を添えた絵画作品であります。
花の顔ぶれからオールシーズンのお皿となります。
オールシーズンと言えば四君子が思い起こされますが、四君子は
梅、菊、蘭、竹でありますのでそうではありませんが、一幅の絵画として楽しめます。

磁胎はかなり厚く、ずしりとする、しっかりしたもので、裏は簡略な花唐草を四方に配し
高台周りに2重巻線、内に巻線を回した丁寧な作でありますが、無銘です。
幕末明治の作品と思われますが、当時としては上手の作と言えるでしょう。

2021.1.1
 
 



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