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線描きというか、祥瑞手と言うべきか微妙な絵付けではあります。 もう少し時代の下がった典型的な線描きとは違った、細線で描かれた祥瑞で縁取られております。 器形は型押しで見込み部が深皿になった6角皿であります。 中期末頃の作品と思われます。 見込み中央の環状文は祥瑞と波文の窓絵で囲まれた笹竹でありますが、 その生え地は何を表しているものやら分かりません。 裏は七宝文繋ぎと菊唐草、高台廻りは円弧繋ぎ、高台には二重巻線。 裏面も含めて大層手をかけた作品です。 これでもかと言うくらい手をかけたことは分かります。 職人さんとしては持てる技量をフルに発揮したかったのでしょうが、 申し訳ないことに、美的にはノンセンスと言うしかないなーと思えてしまうのです。 2020.12.1 | |||||
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