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本品は大香炉と称されておりましたが、香炉とすればお寺さんで使われていたものでしょうか、 そうそうお目にかかれないサイズの香炉であります。 口周りの縁には蛸唐草を回し、首周りは内外に四方襷に窓絵、胴回りには飛龍を描いております。 宝暦年の作との事ですが絵付け的には妥当な判断と思います。 両耳の取っ手が格調高いものですが、これを見ると手炙りまたは瓶掛けとして 使われていたような気もします。ちなみに私は瓶掛けを探していてこの作品を手に入れました。 下に瓶掛けとしてセッティングしてみました。 煎茶の瓶掛けとして大変良好であります。 2020/9/1 先月の芙蓉手大皿で当コレクションの主題でありました 「図録「染付の美」 は一応の終結といたします。 「古伊万里の歴史を辿る」と言う蒐集のコンセプトについては、各時代の代表的な作品をそれなりに網羅出来たものと 思っております。求め続ければ生涯かけても切がない何千と言う作品があることは承知しておりますが、今思えば 当初の蒐集の方針が正解だったと思っております。蒐集に区切りがつけられること、自分なりの達成感を持って 終結することが出来たことです。骨董オタクの気まぐれバカヤ爺のことですからこの世界から縁は切れませんから、 また何ぞ「これは面白い!」とか言って手も出るでしょうし、未掲載の所蔵品もあるので HPは続けて行きます。 | ||||||
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