| |||||
藍柿の八寸平鉢です。 藍柿ではお皿が主でありますので、本品のような深さのある作品は、希少であるようです。 口縁や立ち上がり部分にも、細密な絵付が施され、その丁寧な仕事振りが伺えます。 藍柿の平鉢の代表的な作品であります。 見込みには柳樹の幹に佇む一羽の鷺を描き、立ち上がりは 瓔珞文、縁の鍔部には菊唐草、 器形は8弁の輪花に仕上げ、口紅を回すという最上手の作行であります。 裏はお決まりの巻線、唐草、渦福であります。 古伊万里の蒐集を始めて大径の藍柿も一枚は欲しいと思っておりましたが 七寸の壁は大きく、なかなか手が届きませんでした。 ようやく藍柿らしい八寸のお皿を手に入れることが出来ました。 2020.7.1 | |||||
バックナンバー |